スズキとソラコムは、多様なロボットの「足回り」となる「電動モビリティベースユニット」の事業化を目指し、IoTを活用した実証実験を行う。土木/建設、計測や監視、物流や除雪など幅広い産業分野での活用を想定している。
スズキとソラコムは2025年2月12日、電動車いすの技術を応用したロボット向け「電動モビリティベースユニット」の事業化を目指し、IoTを活用した実証実験を開始すると発表した。
電動モビリティベースユニットは、スズキが電動車いすで培った走破性や安定性といった移動の技術を基盤に、多様なロボットの「足回り」として提供。ここにパートナー企業が自律走行やAIなどの技術を組み合わせることで、土木/建設、計測や監視、物流や除雪など幅広い産業分野での活用を想定している。
実証実験では、電動モビリティベースユニットに通信モジュールとIoTプラットフォーム「SORACOM」を搭載し、車両の稼働状況やGPS位置情報をリアルタイムでクラウドに連携。各分野での使用方法を可視化し、今後の製品開発や、サポート/メンテナンスサービスなどの検討に役立てる。
ソラコムとスズキは2024年2月20日、モビリティサービス分野でのIoT先進技術の活用に関する合意書を締結しており、今回の取り組みを通じて、持続可能なモビリティサービスの実現を目指す。
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