東急建設は、これまで建材メーカーを中心に限定公開していた建材のCO2検索システム「CMCOS」を、建設事業者や設計者、施工者などを含む一般ユーザーに向けて公開した。2025年3月末までは無料で利用できる。
東急建設は2024年10月28日、これまで建材メーカーを中心に限定公開していた建材のCO2検索システム「CMCOS(コムコス)」を、建設業者や設計者、施工者などを含む一般ユーザーに向けて公開した。システムの構築にあたっては社内ベンチャー制度を活用し、事業化を想定しているが、現在は試験公開を兼ねているため、2025年3月末までは無料で利用できる。
CMCOSは、クラウド上のデータベースに建材メーカーが低CO2建材を登録し、登録した建材を建設業者などのユーザーが検索できるシステム。カテゴリーごとにCO2削減量をランキング表示するなど、CO2にフォーカスしたさまざまな条件で絞り込みが行える。異なる認証機関の建材の比較や、第三者認証以外のメーカー自主基準による建材情報も確認できる。また、ユーザーが設定した自社基準でCO2排出量を再計算できるため、算定基準が異なる建材も同じルールで比較可能。CO2の削減率と削減量の2パターンでの検索や、CO2削減量とコストの併記による費用対効果の検証にも対応する。
東急建設は従来、建材メーカーへのヒアリングをもとに、独自の低炭素建材データベースを社内で構築していた。2024年5月からは、より幅広い情報収集と更新性向上を目的に、建材メーカーを中心にデータベースの限定公開を開始。より一層の情報収集とデータの有効活用を目的に、今回、一般ユーザーに向けてシステムを公開した。
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