東急建設は、自社の建設事業で独自に収集/活用してきた低炭素建材のデータベースをクラウド化し、建材CO2検索システム「CMCOS」として社外からの利用を可能にした。まずは建材メーカーを中心に公開して内容を充実させ、2024年度の秋をめどに、一般ユーザーへの公開を予定している。
東急建設は2024年5月27日、自社の建設事業で独自に収集/活用してきた低炭素建材のデータベースをクラウド化し、建材CO2検索システム「CMCOS(コムコス)」として社外からの利用を可能にしたと発表した。2024年度の秋をめどに、一般ユーザーへの公開を予定している。
まずは第1ステップとして、建材メーカーを中心に公開し、低炭素建材のデータ拡充を図る。また、並行して有識者にデータベースを使用してもらい、システムの改良と改善を重ねて機能を充実させていく。
近年は、地球温暖化防止の観点から、建物の設計や建設時のCO2排出量削減が求められている。建物に関連するCO2排出量は、建材の製造から調達に関連する割合が高く、削減のためにはよりCO2排出量の低い建材の採用が重要になる。
東急建設はこれまで、建材メーカーへのヒアリングを通して社内用の低炭素建材データベースを構築し、CO2排出量の低い建材の情報を蓄積してきた。一方で、単独での情報収集や更新では、収集データが限定的なものになるという課題を抱えていたという。今回、幅広く建材情報を収集して更新性を向上させることを目的に、低炭素データベースを試験的に社外公開することとした。
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