スマートスケープは3DCAD変換ソフト「SmartExchange Desktop」の新バージョンをリリースした。最新版では、建設業の設計作業を効率化すべく、読み込める3Dデータ形式を追加した。
スマートスケープは2024年8月22日、3DのPDFやHTMLが出力できるスタンドアロン型3DCAD変換ソフト「SmartExchange Desktop」の入出力フォーマットの追加やビュワー機能を強化した最新バージョンを2024年8月22日に販売開始した。
SmartExchange Desktopは、Dassault SystemesのCATIA、PTCのCreoなど約30種類の3DCADフォーマットに対応し、CADやビュワーソフトを保有していなくても3D情報の閲覧や共有が可能な3DPDFと3DHTMLへ変換するツール。3DHTMLは、Google ChromeなどのWebブラウザで端末を問わずに、3Dモデルやモデルツリーなどを確認できる。
最新のSmartExchange Desktop 2024.5.0は、GLB出力機能を追加した。GLBはWebブラウザ上で動作することを目的とした3DのJPEGとも呼べるフォーマット「glTF」のバイナリ形式で、さまざまなWebサービスに対応している。PowerPointなどのMicrosoft Office製品にも3Dデータとして取り込むことが可能で、ドキュメントを3Dビジュアルで表現することにも役立つ。
3DCADデータの読込みでは、新たに以下のデータに対応した。
また、SED属性編集やウンダリボックス/最大外形寸法線の表示、HTMLやPDFの出力時にSED上の現在の姿勢をデフォルト設定したり、レンダリングモードを一部反映したりなどの新機能も備わっている。
SmartExchange Desktopは、期間の定めなく利用できる永久ライセンスで、価格はSmartExchange Desktop 新規ライセンスが10万7800円、SmartExchange Desktop 年間メンテナンス&サポートが2万1560円(いずれも税込み)。全ての機能を使える無償体験版も用意している(商業利用は不可)。
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