3DCADがWebブラウザで見える「SmartExchange Desktop」最新版 読み込めるデータを拡充CAD

スマートスケープは3DCAD変換ソフト「SmartExchange Desktop」の新バージョンをリリースした。最新版では、建設業の設計作業を効率化すべく、読み込める3Dデータ形式を追加した。

» 2024年08月30日 12時00分 公開
[BUILT]

 スマートスケープは2024年8月22日、3DのPDFやHTMLが出力できるスタンドアロン型3DCAD変換ソフト「SmartExchange Desktop」の入出力フォーマットの追加やビュワー機能を強化した最新バージョンを2024年8月22日に販売開始した。

 SmartExchange Desktopは、Dassault SystemesのCATIA、PTCのCreoなど約30種類の3DCADフォーマットに対応し、CADやビュワーソフトを保有していなくても3D情報の閲覧や共有が可能な3DPDFと3DHTMLへ変換するツール。3DHTMLは、Google ChromeなどのWebブラウザで端末を問わずに、3Dモデルやモデルツリーなどを確認できる。

SmartExchange Desktopの概要 SmartExchange Desktopの概要 出典:スマートスケーププレスリリース

 最新のSmartExchange Desktop 2024.5.0は、GLB出力機能を追加した。GLBはWebブラウザ上で動作することを目的とした3DのJPEGとも呼べるフォーマット「glTF」のバイナリ形式で、さまざまなWebサービスに対応している。PowerPointなどのMicrosoft Office製品にも3Dデータとして取り込むことが可能で、ドキュメントを3Dビジュアルで表現することにも役立つ。

 3DCADデータの読込みでは、新たに以下のデータに対応した。

  • Dassault Systemes CATIA V5 6R 2024
  • Siemens Digital Industries Software NX 2406
  • Siemens Digital Industries Software Parasolid 36.1
  • PTC CREO 11.0
  • Autodesk Inventor 2025
  • Autodesk Navisworks 2025

 また、SED属性編集やウンダリボックス/最大外形寸法線の表示、HTMLやPDFの出力時にSED上の現在の姿勢をデフォルト設定したり、レンダリングモードを一部反映したりなどの新機能も備わっている。

 SmartExchange Desktopは、期間の定めなく利用できる永久ライセンスで、価格はSmartExchange Desktop 新規ライセンスが10万7800円、SmartExchange Desktop 年間メンテナンス&サポートが2万1560円(いずれも税込み)。全ての機能を使える無償体験版も用意している(商業利用は不可)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.