NEXCO中日本とNECは、複数の除雪車が並んで走行する“梯団走行”を自動運転化する目的で、新東名の新秦野ICから新御殿場ICの区間で2024年9〜10月に実証実験を行う。
NEXCO中日本とNECは、除雪車が2台以上で縦にズレて並走する“梯団走行”の自動運転化に向け、「E1A 新東名高速道路(新東名)」の建設中区間で2024年9月から実証実験を行うと発表した。
実験の目的は、除雪車の梯団走行で複数車線の除雪作業を可能にするとともに、高齢化や労働人口減少に対応する省人化や省力化につながる複数車両での自動運転の両方の実現にある。
両社は自動運転の社会実装に向けた技術開発のロードマップとして、第1〜5段階までの段階的な実証実験を計画している。先行して2023年7月に実施した第1段階は、南紀白浜空港旧滑走路の平たん路で隊列走行からの横並び走行の梯団展開と縦一列に並ぶ梯団収束を検証した。続く2024年1月の第二段階では、アネスト岩田 ターンパイク箱根の勾配がある曲路で同様の内容で試験走行した。
今回は第3段階として、新東名で建設中の区間をテストフィールドに実証実験を実施する。除雪車を想定した実験車両が、勾配や曲路がある対象区間の約2.8キロで、インターチェンジランプからの本線合流や事故/故障車などの路上障害物があった場合の課題を梯団展開や梯団収束で確かめる。
今後は、降雪下での技術確立に向けた第4段階を経て、最終の第5段階で試作車両の製作を予定している。
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