朝日新聞社は、3DCGで1924年に完成した阪神甲子園球場の往時の姿をよみがえらせ、特設Webサイトで公開した。制作には、阪神甲子園球場と施工を担当した大林組が協力している。
朝日新聞社は、阪神甲子園球場が2024年8月1日に100周年を迎えたことに合わせ、甲子園球場100年を振り返る特設Webサイト「甲子園球場100年のページ」に2024年7月26日、建設当時の外観を3DCGで再現したスペシャルコンテンツを公開した。
1924(大正13)年に日本初の本格的な野球場として竣工した往時の姿は、阪神甲子園球場と建設に携わった大林組の協力のもと制作した。開業時は野球だけではなく、ラグビーやサッカー、陸上競技にも使う「甲子園大運動場」の名称で、大屋根に覆われた50段の内野スタンドは鉄筋コンクリート製となっており、右中間と左中間は128メートル、中堅は118メートルの規模だった。
3DCGはマウスで自由に操作し、好きな角度や縮小または拡大して100年前の甲子園球場を俯瞰して見ることができる。また、投手や捕手、内野手、ベンチなどから視点を選び、100年前のグラウンドに立つ感覚も疑似体験。球場内の各ポイントには、内野席を覆う屋根「大鉄傘」が戦時中に金属供出で取り壊され、1951年にジュラルミン製で再建築されたことや開場時の外野スタンドが土盛りの20段だったといった解説も、100年前の熱狂を伝える写真とともに掲載している。
サイト内には、十二支に由来する甲子園の名称や当時の金額で100万円、現在の40億円に相当する建築費用など、さまざまな裏話となるトリビアも紹介している。
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