property technologiesは、金融機関向けの業務支援サービス「KAITRY finance」の新機能で、「地番でAI査定」の提供を開始した。地番情報のみを用い、AIが最短5秒で査定する。
property technologies(プロパティ テクノロジー)は、金融機関向けの業務支援サービス「KAITRY finance(カイトリー ファイナンス)」の新機能として、「地番でAI査定」の提供を2024年2月19日から開始すると発表した。
新機能は、ゼンリンが提供する住所地番変換機能をKAITRY financeにAPI連携する。地番情報のみで、AIが最短5秒で査定し、金融機関の資産調査や不動産担保調査を効率化する。
KAITRY financeは、不動産AI価格査定エンジンを備えた金融機関向けの業務支援SaaSで、2023年7月にリリースした。最短5秒の不動産価格調査機能、最短3分での不動産価格調査書作成の自動化が可能で、金融機関での融資関連業務や、個人向けコンサルティング業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)化に寄与する。
金融機関で導入が進む中、「地番でAI査定ができないか」という声が寄せられた。その後、実態調査をすると、登記簿謄本や遺言書、競売情報など調査に必要な不動産情報には「地番」のみが記載されているものが多く、「住所(住居表示)」照会や位置特定に法務局や役所への問い合わせ、ブルーマップの閲覧などの追加調査が必要で多大な労力を要していることが分かり、今回の地番でAI査定を実装するに至った。
property technologiesは今後も、ヒアリングや技術情報の収集を介して、業務支援機能の拡充やユーザビリティの向上を図る。
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