東亜建設工業は、排ガス中のCO2を低エネルギーで回収するシステムのプロトタイプを開発し、屋内実証試験で約8割回収できることを確認した。
東亜建設工業は2025年11月27日、発電機などから排出されたガスから低エネルギーでCO2を除去するシステムのプロトタイプを開発したと発表した。屋内実証試験の結果、排ガスに含まれるCO2を約8割回収できる効果を確認した。
東亜建設工業が得意とする港湾土木工事では排ガス量が多い大型作業船を使用するため、作業船から排出されるCO2の削減が課題となっていた。
新開発のシステムは、排ガスの吸気/送気装置、反応槽、制御/測定機器で構成。システム内の反応槽で排ガス中のCO2をアルカリ水溶液と反応させ、安定的な炭酸塩として炭素を回収する。
実証実験ではアルカリ水溶液に消石灰スラリーを利用し、中型発電機の運転で発生した排ガスを対象に、CO2回収を試みた。発電機の出力制御で排ガス量を変動させたケースを設定してシステムの有効性を検証。システムに投入した排ガスのIN/OUTそれぞれのCO2濃度を連続測定した結果、投入ガス全量を加圧/減圧/分離などを施すことなく処理できることを確認した。さらに、試験条件の範囲内においてCO2を約8割回収できると確認した。
東亜建設工業は今回の成果を踏まえ、大型発電機への適用を視野に入れたシステムの改良と実機開発を進める。
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