日立製作所と日立ビルシステムは、標準型エレベーター「アーバンエース HF」の次世代コネクテッドモデル「アーバンエース HF Mirai」を2026年4月に発売する。スマホでカゴ呼び出しによる待ち時間の短縮に加え、災害発生時の迅速な復旧や運転時に発生する回生電力の再利用など、ビルの資産価値を向上させる機能を備える。
日立製作所と日立ビルシステムは2026年4月、標準型エレベーター「アーバンエース HF(エイチエフ)」の次世代モデルとなる「アーバンエース HF Mirai」を発売する。地震発生後の迅速な仮復旧、スマートフォンによるカゴの呼び出し、ロボットとの連携、エネルギー再利用などの新機能を備える。
新機種は、地震発生時に最寄り階に停止して乗客を避難させた後、一定時間の経過後エレベーターが自動で診断運転を行い、異常がなければ仮復旧する「ヘリオスドライブ」を標準搭載。従来モデルでは自動仮復旧適用範囲が120Gal(震度5弱程度の揺れ)だったが、200Gal(震度6弱程度の揺れ)に拡大し、災害時のダウンタイム短縮を図る。
省エネ面では、回生電力を建物内で再利用する「回生コンバーター」をオプションで追加できる。ビルの電力消費を削減することで、環境負荷の低減とグリーンな都市空間の実現に貢献する。
また、平常時はEV(電気自動車)急速充電器として機能し、災害時にはEVバッテリーからエレベーターや給排水、空調、照明などのビルインフラへ電力供給できるV2Xシステムにも対応。日立のエネルギーマネジメントソリューションと組み合わせることで、ピークシフト時などのエネルギー消費の改善にもつなげる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10