人型ロボット+ドローンの一体型点検と、“蜂の巣”のような防水自動飛行システムを提案するJIWJapan Drone 2023(2/2 ページ)

» 2023年08月17日 09時27分 公開
[加藤泰朗BUILT]
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屋外環境にも耐える“蜂の巣”を意味する完全自動飛行型の巡視ドローン

 蜂の巣を想起させる特徴的な形をした「Sunflower Labs Beehive System」は、米Sunflower Labsの完全自動飛行/防水対応の巡視向けドローンシステム。JIWは、ドローンの“レベル4飛行解禁”で、今後、無人地帯や有人地帯でのドローンの目視外運用が進むことを見越し、2023年1月にSunflower Labsと代理店契約を締結し、Sunflower Labs Beehive Systemのレンタルサービスを開始した。

Sunflower Labs Beehive System Sunflower Labs Beehive System
ポートがすり鉢状になっているため、多少中心からずれた位置に着陸しても、機体がポートの中心に移動し、機体の電極とポートの金色のリングが接触し、充電が始まる ポートがすり鉢状になっているため、多少中心からずれた位置に着陸しても、機体がポートの中心に移動し、機体の電極とポートの金色のリングが接触し、充電が始まる
機体の電極 機体の電極

 Sunflower Labs Beehive Systemの特徴は、遠隔操作による自動飛行が可能なことにある。Sunflower Labs製専用ソフトウェアに事前に飛行ルートを作成をすることで、遠隔地よりドローン(Bee:蜂)の自動飛行を開始し、設定したルート飛行後に専用のドローン充電器(Hive:蜂の巣)へ安全に着陸できる。これにより、作業現場へのドローンパイロットの派遣調整が必要なくなり、作業の効率化につながる公算だ。

 優れた防水性能も持ち、雨、風、雪など、ほぼ全ての気象条件下での運用に応える。屋外での巡視作業や、鉄塔や建物外壁調査などへの活用が見込まれる。

機体上部のプロペラで自由自在に航行する水上ドローン

 ブルーとイエローの小型ラジコンボートのような機体は、主に橋梁(溝橋)点検に使用する「全方向水面移動式ボート型ドローン」。機体上部に取り付けられたプロペラで、水上を前後だけでなく左右にも自在に動き回れる。

全方向水面移動式ボート型ドローン(イエロー) 全方向水面移動式ボート型ドローン(イエロー)
全方向水面移動式ボート型ドローン(ブルー) 全方向水面移動式ボート型ドローン(ブルー)

 水中にスクリュープロペラがなく、上部の機構も高さを抑えられているため、水深が浅い所(イエローの機体の場合:水深10センチ以上)、桁下空間の狭い箇所(最小で横幅1.5メートル、高さ50センチ)にも進入する。備付けのカメラで、橋梁(溝橋)のひび割れ、剥離、鉄筋露出、漏水、遊離石灰、床版のひび割れなどを検出する。

 ブルーの機体の船底には、ソナー端子が備わっており、音波の反射を利用して川底の洗掘(せんくつ:河岸や橋脚近くの川底の砂が水の流れや波で削られること)の程度やダム水面下の状態を観察できる。

全方向水面移動式ボート型ドローン(ブルー)による、実証実験を紹介する映像 全方向水面移動式ボート型ドローン(ブルー)による、実証実験を紹介する映像
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