三菱地所が「丸ビル」と「新丸ビル」を改修、シェアラウンジ付きツタヤがオープンリノベ(3/3 ページ)

» 2022年12月20日 07時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]
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一部の照明設備を遠藤照明の「Synca」に変更

 共用部に関しては、建物内の共用部通路、顧客用化粧室、ベビールーム、仲通り側のエントランスをリニューアルした。共用部通路では、内観を変更しただけでなく、一部の照明設備を遠藤照明の次世代調光調色シリーズ「Synca」に変更し、時間帯や催事に合わせて、照明の照度や色を変えられるようにしている。

丸ビルの共用部通路、一部の照明設備を「Synca」に変更
「Synca」で照度と色も変更可能に

 顧客用化粧室では、壁の一部を白から木調に変更し、隣接する通路の壁も木彫に変え、緑も配置して、あたたかみを感じられる空間に仕上げた。ベビールームも、壁と床を木調とし、仲通り側のエントランスでは、以前と比較して多数の照明設備を取り付け、明るい入り口とした。

壁の一部が木調になった顧客用化粧室
壁や床が木調になったベビールーム
リニューアルした仲通り側のエントランス

 一方、新丸ビルでは、地下1階〜地上5階で、店舗の入れ替えを行い、8店舗を新規オープンする。既に、ジュエリーショップ「noguchi(ノグチ、地上1階)」、化粧品店「EDOBIO(エドビオ、地上3階)」、レザーグッズショップ「Epoi(イーポイ、地上3階)」、鉄板焼き屋「天本丸(地上5階)」といった新規店舗が開業した。

 共用部については、新丸ビル地上1階の仲通り側の外構を改修しただけでなく、エントランスサインのリニューアルを行っている。新丸ビル地上1階の仲通り側の外構では、誰でも使えるテラスゾーンを新設し、建物と丸の内仲通りをシームレスにつなぎ回遊性を高め、賑(にぎ)わいを創出。

 エントランスサインのリニューアルでは、新丸ビル1階の大手町側エントランスで、新ロゴを採用したサインへの変更を進めており、2023年春に完成する予定だ。

新丸ビル地上1階の仲通り側の外構でテラスゾーンを新設、2022年12月14〜25日にこたつを用いたイベントを開催

 また、新丸ビルの地上7階にある飲食店舗ゾーン「丸の内ハウス」では、バーゴラ席、バーカウンター席、ソファ席といった各スペースで空間デザインを変更し、テラス席へ改修する他、顧客用トイレでは、「記憶に残るトイレ」をコンセプトに、単色の光を活用し特別な空間に仕上げ、2023年春にリニューアルオープンする。

「丸の内ハウス」リニューアルのイメージ 提供:三菱地所
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