三菱地所が「丸ビル」と「新丸ビル」を改修、シェアラウンジ付きツタヤがオープンリノベ(1/3 ページ)

三菱地所は、東京都千代田区大手町にある複合施設「丸ビル」と「新丸ビル」で、新規店舗のオープンや共用部の改修といったリニューアルを進めている。既に、丸ビルでは、書店「TSUTAYA BOOK STORE MARUNOUCHI」がオープンしている。TSUTAYA BOOK STORE MARUNOUCHIは、シェアラウンジを備えた店舗で、シェアラウンジを設けたTSUTAYA BOOK STOREは、丸の内エリアで初出店となる。

» 2022年12月20日 07時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]

 三菱地所は2022年12月14日、東京都千代田区大手町にある複合施設「丸ビル」と「新丸ビル」で、両ビルのリニューアル事業概要説明会やメディアツアーを開いた。

 事業概要説明会では、三菱地所 運営事業部長 安達晋氏がリニューアル事業の概要について紹介し、カルチュア・コンビニエンス・クラブ 関東カンパニー カンパニー 社長 安田秀敏氏が、今回のリニューアルで丸ビルに出店した書店「TSUTAYA BOOK STORE MARUNOUCHI(ツタヤ ブックストア マルノウチ)」について紹介した。

 メディアツアーでは、TSUTAYA BOOK STORE MARUNOUCHIなどの新規店舗や改修した共用部を披露した。

丸ビル内で33店舗を新規オープン

三菱地所 運営事業部長 安達晋氏

 三菱地所の安達氏は、「今回のリニューアルプロジェクトでは、2022年9月6日〜2023年春にかけて、段階的に丸ビルと新丸ビルで改修を行っている。リニューアルコンセプトは、“Your Pakette-明日を彩る、わたしを選ぼう。-”で、新店舗のオープンや共用部の改修により、両建物の付加価値を高めている」と話す。

 丸ビルでは、地下1階〜地上36階で、店舗の入れ替えを行い、33店舗を新規オープンし、全体(86店舗)の40%を新たな店舗とするだけでなく、共用部を改修する。地下1階では、フードゾーン「マルチカ」をリニューアルし、20店舗が新規出店して、2023年春にオープンする見込みだ。

 地上1〜36階では、新規店舗として、TSUTAYA BOOK STORE MARUNOUCHI(地上3〜4階)、雑貨店「garage TOKYO(ガレージトウキョウ、地上4階)」、化粧品店「meeth marunouchi(ミースマルノウチ、地上4階)」、化粧品店「Be Organic(ビーオーガニック、地上4階)」といった11店舗が既にオープンしている。

メディアツアーで披露された、丸ビル4階でオープンした雑貨店「garage TOKYO」
メディアツアーで披露された、丸ビル4階でオープンした化粧品店「meeth marunouchi」
カルチュア・コンビニエンス・クラブ 関東カンパニー カンパニー 社長 安田秀敏氏

 とくに、会場で関心を集めたTSUTAYA BOOK STORE MARUNOUCHIの運営などを手掛けるカルチュア・コンビニエンス・クラブの安田氏は、「TSUTAYA BOOK STORE MARUNOUCHIは、書店、シェアラウンジ、スターバックスで構成された店舗で、シェアラウンジを備えたTSUTAYA BOOK STOREは国内で17店舗目となる。TSUTAYA BOOK STORE MARUNOUCHIのターゲットは、ミドル世代(35〜54歳)の女性で、会議だけではなく、女子会などの集まりにも使える事前予約制のプライベートルーム(ROOM AとROOM Bの2室)も用意している」と話す。

 続けて、「シェラウンジを持つTSUTAYA BOOK STOREの国内1店舗目として、2019年11月に開業したTSUTAYA BOOKSTORE 渋谷スクランブルスクエアについては、コロナ禍前に開業した店舗だが、2022年9月の月間売上は、2019年11月の月間売上と比較して225%で堅調に伸長している。加えて、シェアラウンジの座席予約や電子決済、QRコードを用いた入退室が行えるアプリ“TSUTAYA SHARE LOUNGE”の会員数も増えており、2022年11月時点で13.8万人の会員がいる」と補足した。

「TSUTAYA BOOK STORE SHIBUYA」の売上推移
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