ヒューリックは、北海道札幌市で保有する「ヒューリック札幌 NORTH33 ビル」と「ヒューリック札幌ビル」の2物件を1期と2期の工事で段階的に建て替え、1棟の大型複合施設「HULIC SQUARE SAPPORO」とする計画を進めている。2期を含めた施設全体の完成は2025年6月を予定しており、2022年8月に1期工事が完了し施設の一部を先行オープンする。
ヒューリックは、北海道札幌市で保有する「ヒューリック札幌 NORTH33 ビル」と「ヒューリック札幌ビル」の2物件を1期と2期の工事で段階的に建て替え、1棟の大型複合施設「HULIC SQUARE SAPPORO(ヒューリックスクエア札幌)」とする計画を進めていることを2022年7月20日に発表した。
開発地は、JR「札幌」駅から徒歩4分の場所にあり、札幌市内の大動脈として広く利用される「札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)」と地下鉄「さっぽろ」駅に直結する。
HULIC SQUARE SAPPOROは、地下1階/地上20階建てで、低層階に商業施設を、中層階に事務所とサービス店舗を、高層階にヒューリックホテルマネジメントが運営する「ザ・ゲートホテル札幌 by HULIC」を配置する建物。
具体的には、「札幌駅前通り」やチ・カ・ホに面した、視認性の高い地下1階から2階までには、チ・カ・ホを日常的に利用するオフィスワーカーをメインターゲットにした多様な商業店舗を誘致する。
加えて、3階から9階までの事務所は、1フロア当たり99.1736〜1322.31平方メートルまでの分割に対応し、2023年2月ごろに1期(商業施設と事務所の一部)のグランドオープンを予定している。なお、1期のキーテナントとしてみずほフィナンシャルグループが入居する。
10〜20階ではザ・ゲートホテル札幌 by HULICが開業する見込みだ。ザ・ゲートホテル札幌 by HULICは、ゲートホテルシリーズ初の北海道進出で、運営はヒューリックホテルマネジメントが担う。さらに、平均30平方メートルを超えるゆったりとした客室やレストラン、宿泊者専用ラウンジ、大浴場を設け、利用者へくつろぎ空間とサービスも提供する。
環境配慮に関しては、雪の影響を受けにくい垂直面に太陽光パネルを取り付け、高度の低い太陽光と雪の照り返しにより創エネを図る他、地域冷暖房の導入で自己排熱量を減らす。建物では「高性能 Low-E ペアガラス」などを搭載し外装の高断熱化を行うだけでなく、電気設備や空調設備で高効率機器を採用することで、CO2排出量と一次エネルギー消費量を低減する。
BCP対策については、1期の完成時は耐震構造(付加制振)とし、2期を含めた全体完成時は制振構造に仕上げ、震度7クラスの地震が発生した場合でも、構造体の補修を要することなく人命の安全と十分な建物機能を確保する見通しだ。また、72時間稼働の非常用発電機を建物の屋上に装着し、電源途絶時も建物共用設備の機能を維持できるようにする。
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