ニュース
» 2021年12月02日 13時00分 公開

耐火木造とS造を組み合わせた12階建ての商業施設が東京・銀座で竣工、ヒューリックプロジェクト

ヒューリックは、商業施設「HULIC&New」シリーズの第7弾として開発を進めていた商業施設「HULIC&New GINZA 8」が竣工したことを公表した。そして、同社が2020年10月に発行した債券「サステナビリティ・リンク・ボンド」の「サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPTs)」で掲げていた目標の1つ「2025年までに銀座8丁目開発計画で日本初の耐火木造12階建て商業施設の竣工」を達成した。

[BUILT]

 ヒューリックは、東京都中央区で開発を進めていた商業施設「HULIC&New GINZA 8(ヒューリック アンニュー ギンザエイト)」が竣工したことを2021年11月12日に発表した。

ファサードに天然木のルーバーを設け、繊細で柔らかな雰囲気を表現

 開発地は、東京メトロ銀座線「銀座」駅から徒歩6分の場所にあり、商業集積地である銀座中央通りに面している。

 HULIC&New GINZA 8は、耐火木造とS造を組み合わせたハイブリッド構造の地下1階/地上12階/塔屋1階建てで、搭載された12層の木造架構は耐火集成材の柱と梁(はり)で構成された。

「HULIC&New GINZA 8」の夜の外観 出典:ヒューリックプレスリリース

 さらに、CLT(直交集成板)や集成材を用いた制振壁や防振柱といった多様な木造木質技術を活用し、外装材にも木材を利用している。具体的には、銀座中央通りに面したファサードに天然木のルーバーを設け、繊細で柔らかな雰囲気を表現し、銀座の町並みに調和するように仕上げた。

「HULIC&New GINZA 8」の貸室 出典:ヒューリックプレスリリース

 屋内の貸室では、木構造体である耐火集成材の柱や梁、CLTの天井を現しとし、木の温かさを生かした内装としてそのまま使えるようにした。BCP対策としては、約72時間連続で共用部やテナント区画への電力供給を行える非常用発電機を設置。加えて、耐震性能を備え、粘性体ダンパーを利用した制振装置や木防振柱、CLT合成床版を採用し、風などによる振動を抑制して居住性を向上させた。

 また、ヒューリックでは、建物の木材使用量である約300立方メートルに相当する1万2000本の植林活動を行った。

HULIC&New GINZA 8の概要

 HULIC&New GINZA 8は、耐火木造とS造を組み合わせたハイブリッド構造の地下1階/地上12階/塔屋1階建てで、延べ床面積は2459.55平方メートル。所在地は東京都中央区銀座八丁目9番7号で、敷地面積は252.48平方メートル。用途は物販、診療所、サービス。竣工は2021年10月15日。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.