中規模フレキシブルオフィス「Bizflex by HULIC」シリーズの第1弾として計画を進めていたオフィスビル「Bizflex 麻布十番 by HULIC」が竣工したことを公表した。Bizflex by HULICシリーズは、「サブスクリプション」「ワークプレース」「オフィス DX」の3つをコンセプトとしたもの。今後は、東京都心の主要駅に近いエリアで、Bizflex by HULICシリーズのオフィスを年間約5棟供給していくことを目指す。なお、現在5号物件までの事業化が決定している。
ヒューリックは、東京都港区で開発を進めていたオフィスビル「Bizflex 麻布十番 by HULIC」が竣工したことを2021年11月1日に発表した。
開発地は、東京メトロ「麻布十番」駅から徒歩3分の場所にあり、交通利便性に優れる。Bizflex 麻布十番 by HULICは、S地上6階建てで、ファサードにはブロックを積み上げたようなデザインを採用し、テナントが成功を積み上げる舞台となることを表現している。
2〜6階は、1フロアを1テナントで占有でき、独立性とセキュリティに配慮された貸室となっている。室内には、専用の会議室やテレビ会議に対応する個室を標準設置した他、ワーカーの働きやすさと使い勝手を踏まえたデザインを採用し、生産性の向上をサポートしている。
共用部としては、1階に入居テナントがシェア可能なラウンジと会議室を設け、各部屋には充実した会議環境やフリードリンク、Wi-Fi、空気質の見える化、殺菌などのサービスを導入している。共用会議室を有効活用することで、テナントは専有部分の余分な面積を減らせ、賃貸面積を効率的に使える。
また、Bizflex by HULICシリーズでは、オフィスのDXを目的に、専用アプリで利用可能なプラットフォームを導入している。プラットフォームは、「クラウドカレンダー連携のシェア会議室予約システム」「取り次ぎ対応レスのゲスト受付システム」「社員の社内における所在地/状況可視化システム」を備えている。
さらに、パートナー企業とともにオフィス内の設備機器とクラウドサービスのデータを連携・利用することで、サイバーフィジカルオフィス※1の実現に取り組む。その場として、Bizflex 麻布十番の一部貸室に開設した「Office Tech Lab」で、新サービスの検討や各種実証実験を行えるようにした。
※1 サイバーフィジカルオフィス:オフィスに存在するリアル空間上とデジタル空間上のデータを蓄積し活用することで、オフィスワーカーやビルオーナーの生産性向上や業務効率化をサポートする事業所
Bizflex 麻布十番 by HULICは、S地上6階建てで、延べ床面積は1498.81平方メートル。所在地は東京都港区三田一丁目1番14号で、敷地面積は366.59平方メートル。用途は事務所。設計・施工は京王建設が、内装施工はヒューリックビルドが、デザイン監修はゲンスラー・アンド・アソシエイツ・インターナショナルリミテッドがそれぞれ担当し、竣工は2021年7月で、開業は同年11月。
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