L is Bの提供する建設業向けビジネスチャット「direct」が、建設現場のプラットフォームとなるべく、他の図面管理や施工管理のアプリと連携を強化した。
L is Bは2022年7月19日、建設現場での利用に特化したビジネスチャット「direct(ダイレクト)」と、現場で利用されている図面管理アプリやクラウドなど、複数の業務ソリューションと連携を強化したと発表した。
directは、文字のやりとりだけでなく、写真や図面などのファイル、ボイスメッセージを使って現場状況を簡単に共有できるマルチデバイス対応の国産ビジネスチャット。2022年春には新バージョンの「ダイレクト 2.0」が発表され、3つの新アプリ「現場のタスク管理」「現場のスケジュール共有」「現場の掲示板」を追加した。また、続く同年5月31日には、Salesforceと連携した営業活動を支援する新サービス「direct de 営業報告」も搭載している。
現在、建設業の現場では、さまざまな企業のソリューションが導入されているが、機能ごとに利用シーンが異なったり、使う人と使わない人がいるため定着しにくく、導入しても現場での利用があまり進んでいない。そこで、L is Bでは、単なるデジタル化にとどまらず、DXのカギとなる「業務改革」を進めるには現場のコミュニケーションが欠かせないと見なし、同社のビジネスチャットdirectと各社のソリューションが直接をつなげ、“現場のプラットフォーム“となることを目指している。
今回新たに連携する予定のソリューションは、YSLソリューションが提供する設計図面の管理アプリ「CheX(チェクロス)」、リバスタの入退場管理や安全書類作成などの機能を兼ね備える「Buildee(ビルディ−)」、MCデータプラスの作業間連絡調整サービス「ワークサイト」。
ほかにも、2022年3月には竹中工務店が開発した「位置プラス」シリーズとも連携。非GPS環境にある屋内の建設現場で、位置情報を付与して作業指示を与えることができるようになった。
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