都初の“Park-PFI”で「代々木公園」の解体工事に着手、2024年春に3階建て公園施設が開業プロジェクト

東京都として初めて実施する「都市公園法に基づく公募設置管理制度(Park-PFI)事業」で、東急不動産ら4社が事業者に認定された代々木公園の整備事業が始動した。

» 2022年05月10日 12時00分 公開
[BUILT]

 東急不動産を代表企業に、東急、石勝エクステリア、東急コミュニティーで構成されたコンソーシアムは、東京都初となる「都市公園法に基づく公募設置管理制度(Park-PFI)事業」で認定された東京・渋谷区の「代々木公園整備・管理運営事業」で、2024年春の供用開始を目指し、2022年5月9日に既存建物の解体工事に着手した。

計画では渋谷と原宿を公園で有機的につなぐ

 公募設置管理制度(Park-PFI)とは、都市公園内で飲食店や売店など公園利用者の利便性向上に資する公園施設(公募対象公園施設)の設置と、その施設から得られる収益を生かして、周辺の園路や広場などの公園施設(特定公園施設)の整備を一体的に行う民間事業者を公募により選定する都市公園法で定められている制度。

 代々木公園整備・管理運営事業はこれまでに、明治公園の事業と同時に公募を開始し、計画を提出した3社のうち、東急不動産ら4社が2022年1月25日付で認定され、3月31日には東京都と実施協定を締結。5月9日に解体工事に入り、2023年4月をめどに新築工事に着工し、2024年のオープンを予定している。

「代々木公園整備・管理運営事業」の外観イメージ 出典:東急不動産プレスリリース
渋谷と原宿を結ぶファイヤー通りの中間地点に位置する事業対象地の位置図 出典:東急不動産プレスリリース

 計画では、渋谷区内のPark-PFI事業「北谷公園」を手掛けた東急グループのノウハウを生かして、緑あふれる既存の代々木公園やこれまでもさまざまなムーブメントが生まれてきた渋谷・原宿に隣接する立地特性を踏まえ、憩いの緑と活動の場という物質的な価値を提供。さらに、来園者が互いに影響し、感性を刺激し合う多様な舞台を整備することで、来園者が自分らしく輝く公園づくりを標ぼうする。

 事業対象地は、渋谷と原宿を結ぶファイヤー通りの中間地点で、周辺には代々木公園・国立代々木競技場、NHK放送センター、渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)など、国内外から多様な人々が集まるエリアの中心に位置する。現在までに東急グループが街づくりを進めてきた渋谷駅周辺や広域渋谷圏で、Park-PFI制度を活用することにより、公園の持つ公共性と人々の自己表現や交流の場を掛け合わせた新たな社会的価値を創出することを構想している。

 整備事業のテーマは「都市と公園を繋(つな)ぐ」で、緑の憩いとイベントなどの賑(にぎ)わいが感じられる公園として、代々木公園と渋谷・原宿エリアを有機的に連結させる。緑化計画でも、代々木公園と緑の連続性を意識したランドスケープで、自然環境と都心の街並みの調和を図る。

 また、渋谷・原宿のカルチャー表現の場として、公園内にはスケートボードを利用できる約350平方メートルの「アーバンスポーツパーク」、公園中央には約330平方メートルのイベント用「にぎわい広場」、約100平方メートルの野外ステージなど、広場やテラスを配備する。

賑わいを促す広場とテラスのイメージ 出典:東急不動産プレスリリース

 公募対象公園施設は、S造(一部RC造)地下1階・地上3階建て、延べ床面積約2500平方メートルの規模を見込む。計画段階では、1階には公園の緑の中で多様な食を楽しめる「フードホール」を設け、2階にはカフェやショップ、3階には代々木公園でのランニングをサポートする「ランニングステーション」や多世代健康増進スタジオを設置。屋上は菜園やバーベキューが楽しめるスペースとする予定。

計画段階の施設整備イメージ 出典:東京都 建設局「都立明治公園及び都立代々木公園 整備・管理運営事業(Park-PFI事業)について」
「にぎわい広場」のイメージ(左)、JR山手線方面からの外観イメージ(右) 出典:東急不動産プレスリリース

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