三ノ宮氏は会社で使うARCHITREND ZEROは、ネット認証占有という形で、1セットを独占使用している。外出時はノートPCで接続するDropbox上のデータを最新データと同期させなくてはならない。
あるとき、出張前にその同期作業を行いながらデスクトップ側のARCHITREND ZEROを操作したところ、いつの間にか同期に失敗していたことがあった。その結果、出先でDropboxのZEROデータを開くと更新されておらず、会社での一日分の作業成果が失われてしまった。便利だがリスクも大きい運用法として、「同じように使うのは推奨はしない。使うなら自己責任で」と三ノ宮氏は強く呼びかけた。
いささかリスキーなデータ保管方法の対案としては、三ノ宮氏は最新のARCHITREND ZERO Ver.8に実装されたデータ共有サービスの新機能「ATDrive(ARCHITREND Drive)」を挙げた。最新機能だけに同氏も簡単に試しただけだが、Dropboxと同じような形で使えてストレスもあまり感じなかったとのこと。もちろん最初にARCHITREND ZEROデータをアップロードする際は多少の時間は掛かるが、一度上げてしまえばどこからでも便利に使えるのはDropboxと同じ。「在宅リモートで、ARCHITREND ZEROを自宅で使う場合など、非常に便利に使える」と三ノ宮氏。
三ノ宮氏は「もはや電子申請への対応は避けられないのだから、上手に活用すべきだろう。それは、ただ単に“申請先の都合”に合わせるのでなく、“申請者(自分)の都合”に合わせて電子申請し、仕事を効率的に回すということだ」。いつでもどこからでも申請できるのだから空いている時間に行えば、他の作業に充てられる時間も増え、設計効率も向上する。そのためには、どこにいても同じクオリティの図面が描けるシステム作りが欠かせない。ARCHITREND ZEROユーザーは、各種機能をどこまで使い込めるかが重要なカギになると三ノ宮氏は提言し、講演を終えた。
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