福井コンピュータは、現場計測アプリ「FIELD-TERRACE」にProfessional版をリリースしたことを発表した。従来の機能に加え、高度な3D計測を可能にする機能を搭載した。
福井コンピュータは2021年3月23日、現場計測アプリ「FIELD-TERRACE(フィールドテラス)」にProfessional版をリリースした。
同アプリはTOPCON社の「杭ナビ」をはじめとした各種測器や、「GNSS」の測位データと連携しながら、測設や丁張設置といった現場の位置出し作業を効率化する。
今回のProfessional版では、国土交通省が中小の建設会社への普及促進を図る“簡易型ICT活用工事”に活用できる「TS出来形計測」を搭載。「3次元計測技術を用いた出来形計測要領(案)」に沿った出来形計測に対応することができる。
TIN(不整三角網)を利用した計測にも対応したため、3次元設計データの情報を幅広く活用できる。設計中心線がない側道やランプ、線形が存在しない土地造成工事などにおいて、TINを利用することで効率的な計測が可能だ。
同社のCIMコミュニケーションシステム「TREND-CORE」や、土木施工管理システム「EX-TREND武蔵」とも連携できる。これらのシステムで作成した3Dの構造物モデルを取込み、構造物の位置確認や出来形計測などが可能だという。現場打ちコンクリート構造物の形状変化位置の確認や、出来形計測などに利用することで、BIM/CIM発注工事における現場計測作業を効率化する。
同アプリの価格はProfessional版が8万4000円、従来版は4万2000円(どちらも年間価格、1ライセンス、税抜き)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.