Ai-Gliesは、エアコンの室外機に取り付けるデータ送信機器と室内に設置する制御装置で構成されている。いずれもコンパクトなもので、室外機に取り付ける機器は一般的な弁当箱サイズ。本体にはマグネットが付いており、室外機にそのまま貼り付けられる。室内に置く制御装置も家庭用のルーターと同等のサイズで邪魔にならない。
Ai-Gliesのシステムは、室外機側の装置と室内側の制御装置が、LPWA(Low Power Wide Area)の1つで米SEMTECHが策定した無線通信方式の「LoRa(Long Range)」を介してデータをやりとりする。
室外機側の装置は、ソーラーパネルの発電で得られる電力のみで稼働するようになっているため、配線工事が不要となる。配線工事は、あらゆる機器の導入に際して、少なからぬコストに跳ね返る。Ai-Gliesはコストを抑えることが可能で、工事期間も発生しないので、すぐに使い始められるメリットがある。
Ai-Gliesでは、室内に設置した装置がクラウド上にデータをアップロードし、クラウド上のダッシュボードで電力の使用状況やCO2の削減量などを可視化できる。
ちなみに、室内に設置する制御装置には、複数のDRAMメモリチップが並べられた基板「SIMM」が搭載されている。そのため、制御装置自体は、ネットワーク設備の有無に関係なく、どこにでも設置ができる。
Ai-Gliesの価格は、室内に設置する集中制御装置が60〜70万円、室外機に設置する機器が10数万円。大興電子通信 インフラビジネス本部の村瀬弘光氏は、導入後には電気料金の削減により、約3年でイニシャルコストを回収できるイメージと説明する。
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