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» 2021年12月09日 06時21分 公開

工事不要でエアコンの消費電力を削減、空調に特化したデマンドコントロールシステム住宅ビジネスフェア 2021(1/2 ページ)

現在、オフィスビルに供給される電力の半数近くが、空調設備で消費されているという。省エネが叫ばれる中、コスト面でも空調に掛かる費用を削減することは企業運営をスマート化するうえで重要となる。しかし、省エネに向けた制御システムの活用には、導入時の工事費用がネックとなっていた。大興電子通信が提案する空調設備 をピンポイントで制御できる省エネ節電システム「Ai-Glies」は、導入のハードルを大幅に下げる。大掛かりな工事を必要とせず、空調の室外機に装置を追加するだけで手軽に省エネ化が実現する。

[川本鉄馬,BUILT]

 大興電子通信は、「住宅ビジネスフェア 2021」(会期:2021年10月7〜8日、東京ビッグサイト 青海展示棟)で、「モノづくりこそDX推進!!」をテーマに、エアコンの消費電力を最適化する省エネ節電システム「Ai-Glies(アイグリーズ)」をPRした。

 Ai-Gliesは、エアコンの室外機に取り付けるだけの導入の手軽さがウリ。室外機に取り付けた機器と室内の制御装置は、無線で通信し、室外機に取り付けた機器の電力はソーラーボックスで供給されるため、一切の配線工事が発生しない。

配線工事無しスピーディー&低コストの導入が実現

 現在、50kW(キロワット)を超える高圧の電力契約では、いわゆる「デマンド値」を基準に契約電力が決められている。デマンド値とは30分間を対象とした電力使用量の平均のことで、1カ月間のうちに30分を単位とする枠の最大値がその月の最大デマンド値となる。契約電力は、過去1年間で最もデマンド値が大きくなった月を基準に設定されるている。当然ながら、契約電力が大きければ、基本料金も高くなるわけだ。

デマンド値によって契約電力は決定してしまう

 大興電子通信のAi-Gliesは、空調の制御に特化し、デマンド値を最適にコントロールするシステム。Ai-Gliesを導入すると、システムが消費電力の監視を始める。そして、設定したデマンド値を消費電力が超えそうになると、空調をコントロールして電力消費を抑制する。これによってデマンド値が突出するのを防ぎ、電力契約の基本料金が上がるのを回避する。空調を細かに制御するということは、空調に要する日々の電気代の最適化にもつながる。

 Ai-Gliesには屋外の温度や湿度を判断して、室内が不快になる前に室内の状態を快適にする機能を備えている。室内が不快になってから空調で調整しようとすると、急いだ分だけ電力を余分に消費することになる。しかし、外気の状態から室内の温度や湿度がどのように推移するかを事前に察知し、緩やかに空調をコントロールすれば電力を上手に使えるようになる。不快指数に連動して空調を行う制御技術は、大興電子通信が保有する特許技術によるものだ。

 大興電子通信では、Ai-Gliesの導入によって基本料金で約25%、空調設備の使用料金で約20%をそれぞれ削減できるとしている。

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