ワールドコーポレーションは、「建設業で働く若手の本音」を調査した。その結果、入社前は建設業界に対して3Kのイメージが抱いていたが、働いてみると、7割以上が「入社して良かった」と回答。その理由は、仕事の中で知的好奇心や達成感を感じたと答える声が多かった。
ワールドコーポレーションは2025年7月23日、「建設業で働く若手の本音」に関する調査結果を発表した。調査では、建設現場で働く15〜39歳の社員600人に、仕事に対する意識ややりがい、成長実感、職場への要望といった“リアルな声”を聞き取った。
調査結果によると、入社前の建設業に対しては、「きつい/体力勝負で大変そう」(44.8%)、「上下関係が厳しそう」(28.2%)、「休みが取りにくそう」(27.3%)といった不安を抱えていた若手が多かった。従来の“3K”の中でも、特に体力面や人間関係面の不安が、いまだに若手の心理的なハードルとなっていることがうかがえる。
一方、働いてみると7割以上が「入社して良かった」(72.5%)と回答。最も多かった理由は、「手に職がつき、将来の自信につながる」(22.0%)。次に「思っていたよりも“頭を使う”仕事で面白い」(21.0%)、「成果が形に残ることにやりがいを感じる」(17.0%)などが続き、知的好奇心や達成感を感じたと答える声が多かった。
また、「人間関係が良く、働きやすい」(16.7%)という回答もあり、従来の厳しい職場イメージとのギャップが浮き彫りになった。
昨今のAI技術の進展に対しても、建設業を「AIや機械に取って代わられにくい、仕事がなくならない安心感のある職業」(12.5%)と捉える意見が一定数あった。将来性や職業的安定性を重視する層にとって、建設業が“選ばれる理由”の一つになり始めていることを示唆している。
やりがいについての設問では、「建物など“形に残るもの”を作れること」(25.7%)、「社会に必要とされている実感」(20.8%)、「建物やインフラが完成したときの達成感」(19.2%)などの回答が目立った。「給与と待遇」を評価する声も19.2%となっており、建設業の公共性や目に見える成果が満足度につながっていると考えられる。
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