清水建設は、応用技術からのカスタマイズ開発やBPOなどの支援を受け、現場でのBIM普及に向けたBIM支援体制の強化に取り組んでいる。BIM活用に伴うトラブルの初期切り分けを支援している他、問い合わせデータを分析してサポート体制を強化している。
応用技術は2025年7月29日、清水建設のBIM推進に向けた支援事例を公表した。
清水建設は建設現場でのBIM利活用を目指し、Autodesk製品によるBIM活用基盤を構築している。これまでにAutodesk公式パートナーの応用技術は、10年以上にわたりシステム開発やBPO(Business Process Outsourcing)などで伴走支援してきた。
その成果として、清水建設では、BIM情報の連携と管理の効率化、現場の生産性向上、BIM文化が社内で定着。動かないや上手くできないなどのトラブル発生時に正しく切り分けて検証する初期切り分け、そうした問い合わせデータ分析によるサポート体制の改善で、BIMのノウハウ蓄積による効率的な運用体制を実現した。
清水建設は今後、BIMを建築情報のデータベースと見なし、クラウド基盤や高性能なデータベースと連携させることで、利活用範囲をさらに拡大する方針だ。加えて、工程や作業情報の標準化といった業界全体のDX課題にも対応する構えだ。応用技術は今後も、システム開発とBPOサービスの提供で清水建設のDX推進をサポートする。
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