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» 2021年06月03日 07時00分 公開

コンクリート工事の手配業務を効率化する新システム、手配時間を年間150時間削減ICT

清水建設は、コンクリート工事の手配関連業務を効率化する「コンクリート手配システム」を開発した。既に新システムを先行運用している8現場で動作確認を済ませており、今後、新規に着工する東京支店の全新築工事現場に展開する。

[BUILT]

 清水建設は、コンクリート工事の手配関連業務を効率化する目的で、同社と協力会社をリアルタイムにインターネット上で結び手配業務を一括して行える「コンクリート手配システム」を構築したことを2021年3月22日に発表した。

協力会社の手配対応時間を年間90時間削減

 コンクリート工事の担当者は、関連する多くの協力会社にコンクリートを手配する必要がある。協力会社は、生コンプラントや打設作業を行う土工、土間工、コンクリートポンプ車、品質試験機関とさまざまで、担当者はプラントへの手配時にはコンクリートの数量や配合も指示する。

 通常、打設予定日の1カ月前には手配を済ませ、打設日前日までに手配状況を確かめる。悪天候により打設日を変更する場合には、各協力会社に対してタイムリーに手配の変更を通知しなければならない。しかし、これまでの電話やメールによる手配では、工事担当者の負担が大きく、連絡漏れや誤認でミスが生じることもあった。

 上記の問題を解消するために、清水建設はコンクリート手配システムを開発した。コンクリート手配システムは、PCやタブレットなどの端末上で、リアルタイムに協力会社の空き状況を確認し、手配、変更を一括して行える。手配時には、コンクリートの数量と配合、ポンプ車の台数、打設人数などをシステムに入力することで、関連する協力会社に漏れなく手配情報が通知され関係者全員で共有できる。

コンクリート手配システムのイメージ図 出典:清水建設

 また、コンクリート打設後は、実績集計や支払時の数量査定に使用する帳票も出力可能で、清水建設の試算では、コンクリート手配システムにより工事担当者が手配に要していた時間を年間約150時間削れ、20人工近く減らせる見込みだ。

 一方、協力会社は、コンクリート手配システムにより、清水建設の工事担当者と円滑に手配情報を共有し、システムの転送機能で、2次協力会社へ正確な手配情報を容易に展開するため、1現場あたりの手配対応を年間約90時間削減して、10人工以上カットする見通しだ。加えて、清水建設と協力会社のコンクリート工事関係者がいつでも端末上で手配状況をチェックでき、手配ミスの低減にもつながる。

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