東日本大震災で防災意識を見直すも、災害時に役立つ住宅設備を導入しない人が68%調査レポート(2/2 ページ)

» 2021年04月12日 07時00分 公開
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41%が「数日間の在宅避難が可能」と回答

 「現在、住んでいる住宅は、災害発生時に“在宅避難”ができると思うか」と対象者に聞いたところ、「ある程度の日数は“在宅避難”ができると思う」と答えた人は全体の41.1%で最も多かった。次に、「どちらともいえない」は37.2%、「1日くらいなら“在宅避難”ができると思う」は13.1%、「“在宅避難”はできないと思う」は8.6%となった。

「現在、住んでいる住宅は、災害発生時に“在宅避難”ができると思うか」(左)と「現在、住んでいる住宅で“在宅避難”をするためにはどのような設備が足りないと思うか」(右)への回答 出典:ホクシンハウス

 「現在、住んでいる住宅で“在宅避難”をするためにはどのような設備が足りないと思うか」と複数回答可能の条件で対象者に質問したところ、「停電時の電力供給」と回答した人は全体の66.3%で最多だった。次いで、「断水時の水の供給」は60.8%、「耐震性」は32.7%、「免震性」は21.3%、「断熱・気密性」は13.3%、「制振性」は12.3%となった。

 「これからの時代の住宅に必要だと思うものを教えてほしい」と複数回答可能の条件で対象者に尋ねると、「高い耐震性」と答えた人は全体の65.5%で過半数を占めた。次いで、「蓄電システム」は47.5%、「発電システムは」40.9%、「免震性」は38.7%、「耐火性」は37%。「防犯・セキュリティ」は26.2%、「制振性」は21.8%、「劣化対策」は21.8%、「維持管理・更新の容易性」は21.3%、「バリアフリー」は20.9%、「温熱環境・省エネルギー性」は18.6%、「EV用の充電システム」は14.7%と続いた。

「これからの時代の住宅に必要だと思うものを教えてほしい」への回答 出典:ホクシンハウス

 「今後住宅を購入する際、その住宅に導入したいと思う設備は何か」と複数回答可能の条件で対象者に聞いたところ、「蓄電システム・蓄電池」と回答した人は全体の45.5%で、最も多かった。次に、「耐震等級3レベルの耐震構造」は37.4%、「太陽光発電システム」は28.5%、「免震システム(免震ゴムなど)」は26.8%。

「今後住宅を購入する際、その住宅に導入したいと思う設備は何か」への回答 出典:ホクシンハウス

 「貯水システム」は22%、「防犯システム」は21%、「高断熱・高気密サッシ」は20.6%、「バリアフリー構造」は19.2%、「制振システム(制振ダンパーなど)」は18.4%、「自然冷媒ヒートポンプ給湯機(エコキュート)」は14.8%、「EV充電用200Vコンセント」は14.6%、「24時間換気システム」は12.4%、「全館空調システム」は9.5%の順となった。

<調査の概要>

 調査時期:2021年3月19日

 調査対象:戸建て住宅の購入経験者

 調査人数:1082人

 調査手法:インターネット調査


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