大和物流が京都府久世郡久御山町で開発を進める物流施設「(仮称)久御山物流センターII」が2021年2月1日に着工した。久御山物流センターIIは、延べ床面積が2万4501.5平方メートルを誇る物流施設になる予定で、稼働後は分散された物流拠点を集約する役割も果たす見込みだ。
大和ハウスグループの大和物流は、京都府久世郡久御山町で開発を進める物流施設「(仮称)久御山物流センターII」が2021年2月1日に起工したことを当日発表した。
久御山物流センターIIは、S造・SRC造地上5階建てで、延べ床面積は2万4501.5平方メートル。所在地は京都府久世郡久御山町林高黒1番1、林八幡講27番9で、敷地面積は1万2233.97平方メートル。倉庫は、4層から成り、低床式を採用し、床荷重は1平方メートル当たり2トン。設計・施工は大和ハウス工業が担当し、竣工は2022年1月末で、稼働は2022年2月を予定している。
同施設は、第二京阪道路「久御山南インターチェンジ(IC)」から約2キロで、京滋バイパス「巨椋(おぐら)インターチェンジ」から約5キロの場所に位置し、関西の主要都市への交通アクセスに優れる。加えて、2023年度に全線開通が想定されている新名神高速道路の「八幡京田辺IC」まで約6.5キロのエリアに存在するため、関西圏のみならず東西広域への配送拠点になり得る。
建物は、屋内トラックバースを導入することで、上階層の保管可能面積を広く確保するとともに、悪天候でも入出荷業務を行えるようにする。搬送設備としては、4層の倉庫内に貨物用エレベーターと垂直搬送機をそれぞれ3基設置し、効率的な貨物の運搬を実現する。垂直搬送機とは、多層階の物流センターで、貨物を垂直方向に搬送するために使用される機械。貨物用エレベーターとは異なり、人やリフトを運ぶことはできず、貨物だけを自動で送る。
また、大和物流では、久御山物流センターIIと周辺にある「久御山物流センター」や「京都物流センター」の物流スペースを活用することで、テナントの繁閑による在庫量の増減への対応や車両と人員の連携による安定的な施設運営、顧客へのソリューション提案を実施する見込みだ。
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