三菱地所は、神奈川県海老名市で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「ロジクロス海老名」が竣工した。既に、大手物流会社と1棟丸ごとの賃貸借契約を締結している。
三菱地所は、神奈川県海老名市で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「ロジクロス海老名」が2020年11月30日に竣工したことを当日に発表した。
ロジクロス海老名は、S造地上4階建てで、延べ床面積は約6万4200平方メートル。所在地は神奈川県海老名市中新田5丁目で、敷地面積は約3万100平方メートル。用途はマルチテナント型物流施設。物件へのアクセスはJR相模線「社家」駅から徒歩15分で、小田急線/JR相模線「厚木」駅から徒歩16分。設計・施工は鴻池組が担当し、2019年11月1日に着工した。
施設の立地は、圏央道「海老名 インターチェンジ(IC)」から約0.8キロに位置し、東名高速道路「厚木 IC」からは約6.3キロと交通利便性が高い。また、2023年には新東名高速道路が開通することで、圏央道と東名高速道路の渋滞緩和が見込まれ、物流拠点として今以上の有用性が見込まれる。
建物内には、有名家具ブランド「journal standard Furniture」とタイアップした2部屋の休憩室「ViNA ラウンジ」「FUJI ラウンジ」を設け、デザイン性の高い家具やインテリアを配置している。テナント企業が無償で利用できる会議室も備えており、会議室の予約は、入居者がACALL製システム「WorkstyleOS」に専用のサイトからログインして行う。
ロジクロス海老名の環境への配慮に関して、三菱地所は、再生エネルギー事業を展開するシン・エナジーと連携し、自家消費の太陽光発電(PV)設備を建物内に設置している。自家消費PV設備によって発電した電力は、ロジクロス海老名内で利用し、施設に必要な電力の一部を再生可能エネルギーとする。
また、新型コロナウイルス感染症対策として、エントランス入り口にサーマルカメラを取り付け、入居者の体温を測るとともに、AI清掃ロボット「Whiz」を導入し、これまでスタッフが行っていた清掃業務の一部をWhizに代行させ、コロナ禍で求められる非接触に対応した施設内のクリーニングを実現する。
今後、三菱地所は、建物の省エネ性を見える化することを目的に、ロジクロス海老名で、国土交通省が定めた「建築物の省エネ性能表示のガイドライン(建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針)」に基づく第三者認証制度の1つである「BELS」を取得する予定だ。
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