VR/ARが描くモノづくりのミライ 特集
ニュース
» 2021年02月12日 09時00分 公開

戸田建設がトンネル工事の災害発生時の救助と避難手順を学べるVRを開発VR

戸田建設は、仮想現実の中で、トンネル工事における災害発生時の救護手順や火災発生時の避難方法、各種安全設備の関係法令を学習できる安全教育ソフト「バーチャルNATM-TR」を開発した。今後、トンネル工事の現場で勤務するスタッフにバーチャルNATM-TRを活用する他、社外販売も展開していく。

[BUILT]

 戸田建設は、トンネル工事における安全対策の取り組みとして、VR技術(仮想現実)を活用した安全教育ソフト「バーチャルNATM」の続編「バーチャルNATM-TR」を開発した。

3つのシナリオ「救護訓練編」「避難訓練編」「坑内設備確認編」で構成

 トンネル工事は、閉鎖された空間の中で、常時、大型建機を使用する作業のため、重機の壁面接触による肌落ち(崩落)などの災害が発生しやすく、災害が起きた時は被災者への的確な救護活動が求められる。坑内での火災は、充満する煙で視界が遮られるため、冷静で迅速に避難する必要がある。

 こういった対応を学べるツールとして、戸田建設はバーチャルNATM-TRを開発した。バーチャルNATM-TRは、トンネル坑内で生じる肌落ちや坑内火災の発生時に役立つ行動手順を、VR技術を活用して仮想空間の中で学習する安全教育用シナリオツール。「救護訓練編」と「避難訓練編」の他に、トンネル坑内における標準的な安全設備の配置場所や関係法令などを学べる「坑内設備確認編」の3シナリオで構成されている。

臨場感あるトンネル安全学習が可能な「バーチャルNATM-TR」 出典:戸田建設

 バーチャルNATM-TRの体験者は、ヘッドマウントディスプレイを装着し、実際のトンネル現場にいるような臨場感の中で、トンネル内を自由に歩き回り、肌落ち災害発生時の救護手順と坑内火災発生時の避難手順を体験できる。

 肌落ち災害と坑内火災が起きた時の対処に関しては、利用者が、画面に表示される指示に従い、選択肢を選びながら行動することで、非常時の行動手順を学習可能。また、トンネル坑内に標準設置されている避難用器具などの安全設備を専用のコントローラーで選択することで、選んだ設備の関係法令などがテロップで表示され、確かめられる。

救護体験(左)と坑内設備の確認(右) 出典:戸田建設

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.