積木製作が提供するVRを活用した建設向け安全体感教育に、定額で全コンテンツ使い放題となるサブスクリプションの販売形態が追加された。
積木製作は2020年10月21日、「安全体感VRトレーニング」のサブスクリプションサービスを開始した。
安全体感VRトレーニングは、2017年に提供を開始したVRサービス。コンテンツは、仮設足場や鉄道車両や屋根上といった高所からの墜落をはじめ、重機との接触などの建設現場で頻発する重篤災害以外に、盤内配線作業中の感電といったヴァーチャルと感電装置によるリアルな痛みを組み合わせた事故防止の教育プログラムをラインアップ。
積木製作ではこれまで、買い切りによる販売を実施してきたが、コロナ禍での時代の急速な変化に対応すべく、今回定額で全てのコンテンツが使い放題のサービスを新設した。定額、買い切り、レンタルといった複数の選択肢から、クライアントの要望に合わせて提案することで多様なニーズに対応していく。
利用料金の支払いだけで、VR安全教育をスタートできるため、一括購入時と比較して、初期導入コストを大幅に削減できる。全8種類のコンテンツを購入する場合のライセンスが総額345万円のところ、初期費用50万円で利用可能だという。
安全体感VRのトレーニングは、新しいコンテンツを続々追加やバージョンアップをしていくが、サブスクリプションであれば、追加費用の負担が発生することはない。
また、ユーザー専用のサポートWebサイトを開設し、コンテンツやデバイスの使用方法を動画やPDFで説明。デバイスについても、契約期間中に不具合、故障に対しては、サービス利用料金内で対応する(過失、故意による不具合、故障はサポート対象外)。
また、買い切り制でのコンテンツ購入の場合、デバイスの進化や使用しているOSのアップデートでコンテンツが動作しなくなるという可能性がある。しかし定額サービスでは、アップデートに対応しているため、将来的に導入したコンテンツが使用不可になるという事態を防げる。
なお、積木製作では現在、コロナ禍を踏まえ、クラウドで体験履歴などの指標を見える化し、グラフで確認できるシステムやアップデート及びコンテンツの追加を全てクラウド上で完結させることを検討している。
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