パナソニックは社内のスタッフとモノの位置を見える化し、データ化するソリューション「POSITUS」を開発した。POSITUSのフロアレイアウト画面は、ヒートマップ表示にすることで、特定のエリアにおける混雑状況を可視化できるため、コロナ対策にも役立つ。
パナソニックの100%出資連結会社であるパナソニックLSネットワークスは、オフィスなどの建物内にいる人やモノの位置情報をデータ化するソリューション「POSITUS」を2020年10月30日に発売した。
近年、働き方改革の一環として、オフィスのリニューアル時に、ABW(Activity Based Working)の観点を取り入れたワークプレースを構築する企業が増えている。
しかし、ABWを採用したオフィスは、社員の出社と勤務の状況をチェックすることが難しいという問題があった。そこで、パナソニックLSネットワークスは解決策としてPOSITUSを開発した。POSITUSは、社員の所在確認や出社状況の把握などに役立ち、フリーアドレス運用をサポートする。
POSITUSのシステムは、BLE(Bluetooth Low Energy)発信ビーコンや専用スキャナー、専用サーバ、ネットワーク機器「PoE HUB」で構成される。専用スキャナーは、PoE HUBからLANケーブル1本で通信し、給電もされるため電源工事が必要ない。
オフィス内では、BLEをベースとしたビーコンの信号を複数の専用スキャナーが受信。ビーコンの受信電波強度(RSSI)を専用サーバで解析し、ビーコンの位置を測位する。さらに、測位された各ビーコンの位置情報をPCのフロアレイアウト画面へ表示することで、人とモノの位置が分かり、人とモノを探す時間も減らせる。
1カ月分の測位した位置情報は、CSV形式でダウンロードでき、オフィスレイアウトの改善や社員の行動傾向を客観的に把握するなど生産性向上に活用できる。
また、フロアレイアウト画面をヒートマップ表示にすると、特定の場所での混雑状況を確かめて人が密集するエリアを回避できるため、コロナ対策にも貢献する。
なお、POSITUSは、他のシステムと連携可能なAPIを標準装備しており、APIを利用すれば、他のシステムを運用する会社で、人の位置情報をベースとした新しいサービスを提供できるようになる。
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