大阪・関西万博の夜を彩り、光で来場者を導く パナソニック EW社の照明演出「YOI-en」：大阪・関西万博（1/2 ページ）

大阪・関西万博の会場で、パナソニック エレクトリックワークス社が提供している光の色彩で街を彩る照明演出システム「YOI-en」が導入され、国際的な祭典の夜を盛り上げている。豊かな光の色彩演出で来場者を楽しませるとともに、場内のスムーズな導線誘導にも一役買っている。

[宮裡將揮，BUILT]

　パナソニック エレクトリックワークス社が提供する設備照明を一括制御して街を彩る街演出クラウド「YOI-en（ヨイエン）」が「2025年日本国際博覧会」（大阪・関西万博）の大屋根リングの一部やパナソニックのパビリオン「ノモの国」に活用され、会場風景の魅力アップに一役買っている。

YOI-enのシステムで照らすパナソニックのパビリオン「ノモの国」　写真は全て筆者撮影

夜を彩る「YOI-en」が提供するサービス

　YOI-enは、多彩な色を放つ演出用のフルカラー照明を建物や街路などを照らす設備照明として活用し、豊かな光の演出で楽しませるサービスだ。制御システムをクラウドに接続することで遠隔の照明演出を可能にし、複数拠点間を一元管理したライトアップも実現する。

　活用方法としては、イベント状況に合わせた演出や季節ごとにカラーを変え、夜の観光地や屋外イベントに新たな価値を与えている。また、動きや変化のある光で人の心理や行動に働きかける屋外照明の演出手法「アフォーダンスライティング」を照明演出に採り入れれば、会場内の導線上で順路の誘導やその場での滞留を促せる。

YOI-enはライトアップ期間ごとの状況に合わせて演出できる　出典：パナソニック エレクトリックワークス社

　YOI-enサービスとしては、スケジュール管理や照明演出の作成／編集などができる「運用支援」、API連携による「外部システム連携」、エリアをまたいだ「複数拠点の一括管理」などを提供し、通年で楽しめる街づくりを支援している。