戸田建設は、ブラジルで、陸上風力発電・売電事業を展開する現地法人2社を設立した。両社は、現在、発電出力が27.72MW(メガワット)に及ぶ陸上風力発電施設の開発を進めている。
戸田建設は、このほどブラジルで、戸田インベストメント・ブラジルと戸田エネルジア・ブラジルの現地法人2社を設立し、リオグランデ・ド・ノルテ州アレイア・ブランカ市で、発電出力27.72MW(メガワット)の陸上風力発電施設を開発する陸上風力発電・売電事業に着手したことを2020年8月28日に発表した。
これまで、ブラジルにおける発電源の構成は、水力発電の割合が高く、降雨量により電力価格が影響を受けやすいため、昨今の異常気象を起因とする干ばつなどによって電力価格の上昇が起きており、現地企業の電力調達コストに影響を与えている。
また、主に北東部地域では、世界的に見ても年間を通して風況の優れた地域が存在し、電力調達コストの安定化に資する陸上風力を中心とした再生可能エネルギーの開発が活況を呈している。さらに、発電設備の供給網や運営保守、送電変電設備などでも整備が進んでいることを踏まえて、戸田建設は戸田インベストメント・ブラジルと戸田エネルジア・ブラジルの2社を設立した。
両社は、ブラジル戸田建設の営業網を生かし、日系進出企業などの工場へグリーン電力を供給していく。両社が開発する風力発電施設は、1基で3.465MWの出力を備えたNORDEX製発電設備を8基設け、稼働は2021年7月を予定している。
戸田建設が東京都の電力計画に参画、太陽光発電の環境価値をデジタル通貨に
隈研吾建築都市設計事務所が手掛ける初のZEB建築、伊丹市新庁舎と仮設作業所でZEB Ready取得
大林組らが「ドライ低NOx水素専焼ガスタービン」の技術実証試験に成功
戸田建設らが福島県で創蓄システムの実証実験、使用電力の55%を再エネに
オフィスビル使用電力を“100%自給自足”、清水建設が“RE100”を目指す「森の中のオフィス」
大林組が六ヶ所村で約1.7万世帯の電力を供給する風力発電所の建設に着手
大分県で地熱発電実証プラントと水素製造実証プラントを建設、大林組
社員の太陽光発電を工事現場の電力にも活用、戸田建設Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10