戸田建設は、再生可能エネルギーで調達した電力を事業所や工事現場で使用する取り組みを推進している。
戸田建設は、同社グループ所属の社員が保有する家庭用の太陽光発電設備(PV)で発電した卒FIT電気を活用し、RE100を推進する事業「社員自らRE100に貢献しよう!」を2020年4月1日から開始している。
卒FIT電気は、10年間の買い取り期間が満了を迎え、PVの余剰電力買い取り制度の適用を受けた電気で、RE100は事業運営に使用する電気を100%再生可能なエネルギーで調達する取り組み。
新事業では、PVを保有するグループ社員がミツウロコグリーンエネルギー(MGE)から電気を購入し、MGEがPVを保有するグループ社員から卒FIT電気を購入するMGE契約を結んだ。買い取られた卒FIT電気は、MGEを経由して、戸田建設の事業所や工事現場にRE100電力として供給される。
なお、戸田建設が2019年に行ったグループ社員向けアンケートによれば、PVを有するグループ社員の世帯数は90世帯に及ぶ。
戸田建設は、社会全体における再生可能電力の利用促進に貢献することを目的に、再生可能電力の使用比率を2040年までに50%、2050年までに100%にする計画を進めており、2019年1月には、RE100を目標に掲げた企業が参加する国際的な環境団体RE100イニシアチブに加盟した。同年から戸田建設の事業所や工事現場で使用する電力は再生可能電力に順次切り替えている。
今後、戸田建設は家庭用蓄電システムの活用などで、さらにESG経営を進めていく方針を示している。
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