戸田建設が東京都の電力計画に参画、太陽光発電の環境価値をデジタル通貨にRE100

戸田建設は、東京都の「次世代電力システムによる電力データ活用モデル構築に向けたプロジェクト」に参画し、同社グループ社員が保有する太陽光発電で、自家消費分の電力に含まれる環境価値を抽出し、デジタル通貨に変換して、提供するスキームについて実証している。

» 2020年12月17日 09時00分 公開
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 戸田建設は、東京都が行う「次世代電力システムによる電力データ活用モデル構築に向けたプロジェクト」に、エナリスやマルイファシリティーズと共同で採択されたことを2020年8月に発表。その後、エナリスのP2Pブロックチェーンプラットフォームをベースに、現行制度上で実現可能な電気や環境価値のP2P電力取引プラットフォームの構築に向けた実証に取り組んでいる。

「次世代電力システムによる電力データ活用モデル構築に向けたプロジェクト」の実証スキームのイメージ 出典:戸田建設

 プロジェクトは具体的には、P2P電力取引プラットフォームを利用し、発電事業者や太陽光発電プロシューマーから電力環境価値を調達し、RE100企業への販売やデジタル通貨を提供するスキームについて実証を行う。また、太陽光発電に含まれる自家消費分から環境価値を抽出し、戸田建設に供給するスキームも検証する。

 さらに、デジタル通貨ブロックチェーンとの連携により、太陽光発電の自家消費分に含まれる環境価値をデジタル通貨に変換し、プロシューマーに提供するスキームについて実証を進める。

 戸田建設では、今回のプロジェクトを通じ、都内在住の同社グループ社員が保有する太陽光発電で、自家消費分の電力に含まれる環境価値を抽出し、デジタル通貨に変換して提供するスキームを検討する見通しだ。

 P2P(Peer to Peer)電力取引とは、個人間での電力取引を指す。太陽光発電や蓄電池などのエネルギーリソースを所有する個人と法人が、電力を必要とする需要家に対して直接電力を供給する取引形態。

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