新築戸建て住宅向けに20年間電気代無料のサービスを提供開始、エネファント導入事例(2/2 ページ)

» 2020年12月24日 07時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]
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テクノストラクチャー工法を採用

 記者会見後、会場を移して、フリーエネルギーハウス1棟目の内覧会が開かれた。フリーエネルギーハウス1棟目は、木造2階建てで、延べ床面積は96.72平方メートル。所在地は岐阜県多治見市滝呂町12丁目205‐14で、敷地面積は109.67平方メートル。設計・施工は愛岐木材住建が担当した。

1棟目のフリーエネルギーハウス

 建物の工法は、パナソニック LS社が開発した耐震工法「テクノストラクチャー工法」を採用している。テクノストラクチャー工法は、木製の梁(はり)に鉄の素材を組み合わせ、強度を高めた「テクノビーム」を使い、梁と柱との接合部にも金具を用いて、家の骨格を強化する。従来の木造軸組工法で弱点とされていた梁や接合部を堅牢にし、膨大な数のチェック項目による構造計算を行うことで、データに裏付けされた頑丈な木造住宅に仕上げる。また、建物の床材といった部材もパナソニック LS製のものを使用している。

 1階には、リビングダイニングや洗面台、浴室、トイレ、ウォークインクローゼット、エントランスを設けており、帰宅から家事を行うまでの動きをスムーズに進められるように生活導線を構築している。2階には、2部屋のベッドルームや2カ所のクローゼット、トイレ、バルコニーを配置している。

1階のリビング
2階のベッドルーム

 屋根に配置された太陽光パネルモジュール「HITP252アルファプラス」は、公称最大出力が252ワットに及び、設置数量は24枚で、設置総出力は6.04キロワット。モジュール変換効率は19.6%で、外形寸法は1580(幅)×812(奥行き)×35(高さ)ミリ。モジュールの無償保証期間は25年で、希望小売価格は17万4500円(税別・工事費別)。モジュールの取り付けはパナソニック LS社が開発したPS工法を用いている。PS工法はモジュール間の隙間が少なく美しい外観で仕上げられる。

 建物の内部に設置された蓄電池と外部に取り付けられたパワーステーションのセットは「【住宅用】 創電連携システム」で、蓄電容量は5.6kwh。太陽光発電の電力変換効率は96%で、希望小売価格は169万円(税別・工事費別)。創電連携システムは、従来品と比べて、サイズが3分の1になっており、停電時に炊飯器などが使える2キロワットの高出力。

 また、全端子連結端子の採用と無線LANの標準搭載で省施工に応じており、パナソニック LS社製HEMS「AiSEG2」との連携と外部システムとのネットワーク連携機能も備えている。

「【住宅用】 創電連携システム」の蓄電池

 屋外に取り付けられた給湯機「エコキュート」は、タンク容量が460リットルで、年間給湯保温効率は3.3。外形寸法は、貯湯ユニットが600(幅)×680(奥行き)×2170(高さ)ミリで、ヒートポンプユニットが799(幅)×299(奥行き)×2170(高さ)ミリ。

 なお、フリーエネルギーハウスの1棟目は価格が2780万円(税込)。

「【住宅用】 創電連携システム」のパワーステーション(左)と給湯器「エコキュート」(右)
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