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» 2020年12月15日 07時00分 公開

無線活用で誤検針と転記ミスを防ぐ検針システム、大崎電気工業ENEX2021

大崎電気工業は、無線技術を活用し、電気量計と電子式水道メーターの検針作業で、誤検針と転記ミスを防ぎ、高所や天井裏の設置された電気量計の検針にも応じた「ハンディ検針システム」を開発した。

[遠藤和宏,BUILT]

 大崎電気工業は、電力などのエネルギーを効率的に取得できる製品とサービスを対象にした展示会「ENEX2021 第45回地球環境とエネルギーの調和展」(会期:2020年12月9〜11日、東京ビッグサイト)に出展し、電力量計や水道メーターの検針業務を効率化する「ハンディ検針システム」を披露した。

無線親機と子機は100mまで通信可能

 ハンディ検針システムは、通信機能付き電気量計と電子式水道メーターに専用の無線子機を装着し、無線親機とAndroid端末をBluetooth通信で接続することで、Android端末に各計測器のデータを集約できるため、検針と転記ミスを防げる。Android端末からPCにデータを送り、PCを用いて、CSV形式で出力することも可能。

「ハンディ検針システム」のイメージ

 大崎電気工業の担当者は、「古い雑居ビルや中小規模のペンシルビルなどでは、検針システムが無いため、各テナントの電気量計などを目視で検針している場合が多く、作業時間がかかる上、人的ミスによる誤検針や転記ミスが発生するリスクがあった。そこで、ハンディ検針システムを小規模物件や中規模物件を管理している会社向けに開発した」と開発経緯を説明した。

 システムを利用する際は、作業員が無線親機とAndroid端末を携帯し、無線子機を取り付けた電気量計と電子式水道メーターに近づくことで、無線親機にデータを集められる。無線親機と無線子機が通信可能な距離は最大100メートルに及ぶため、高所や天井裏に設置された電気量計の検針にも応じられる。

「クラウド型検針サービス」のイメージ
クラウド型検針サービスのデータ比較グラフと検針データ

 また、同社が提供するクラウド型検針サービスにも対応している。クラウド型検針サービスは、ハンディ検針システムで取得したデータをクラウドサーバに集積し、各拠点のPCで確かめて、指定した日時の電気と水の使用量の比較分析に使える。さらに、専用のIDやパスワードを発行して、各テナントの検針値を入居企業にも開示することができる。

 大崎電気工業の担当者は、「ハンディ検針システムは、2019年にリリースしたサービスで、現在約20施設に導入されている。今後は、無線親機と無線子機の通信距離が100メートルのため、入店せずに検針できるメリットや誤検針を防止する利点を生かして、テナントの多いビルと混雑しやすい店舗の管理会社に提案を増やしていく」と方針を語った。

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