iPad版は、オフラインでも使え、配筋と仕上げの検査や写真撮影、図面の拡大と縮小、電子小黒板の閲覧、指摘事項の作成が行える。配筋検査では、建物の階層やチェックする部位、位置、配筋断面図を画面上に表示し、紙ベースの資料を使用せずに検査作業を行える。施工箇所の合否判定後に、問題点をiPad版に入力すれば是正指示書も作れる。
是正が完了した際には、是正前後の写真をiPadで撮ることで、比較写真アルバムを自動生成する。また、事前に作成した撮影リストをベースに対象の部位を撮ることで、写真を自動で日付別に整理し、クラウドサーバ上で、棟、工種、施工内容、階層などをカテゴライズして分けられる。
仕上げ検査では、対象の間取り図面を画面上に映し、あらかじめPC版で設定した撮影箇所を確かめながら、指定箇所の撮影やコメント、スタンプの記載ができる。
建設システムの担当者は、「1989年に発売した公共土木向け施工管理システム“デキスパート”の導入会社数が全国3万5000社に達し、大部分の建設会社が活用しており、今後採用件数が大幅に拡大することが見込めなくなったため、収益の向上を目的に、建築工事向け施工管理アプリの開発に乗り出した」とPRODOUGUの開発経緯を語った。
PRODOUGUの価格は未定で、PC版は1つのIDで複数のユーザーが使え、iPad版は1つのIDで1人の利用者が使用する形式で提供する予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.