第5回 住宅・ビル・施設 Week 特集

通り芯の設定や配筋図の切り出しが可能な施工管理アプリ、建設システム第5回 住宅・ビル・施設 Week(1/2 ページ)

建設システムは、PCで通り芯の設定や配筋図の切り出しが行え、iPadで配筋と仕上げの検査や写真撮影、電子小黒板の閲覧が可能な建築工事向け施工管理アプリ「PRODOUGU」を開発し、2021年1月に発売する。

» 2020年12月07日 07時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]

 建設システムは、住宅、ビル、商業・公共施設など、あらゆる建築物を対象とした建築総合展「第5回 住宅・ビル・施設 Week」(会期:2020年12月2〜4日、東京ビッグサイト)内の「第5回 スマートビルディング EXPO」に出展し、建築工事向け施工管理アプリ「PRODOUGU」を訴求した。

施主指定の電子小黒板を作成可能

 PRODOUGUは、2021年1月に発売予定のアプリで、PC版とiPad版の2種類を用意しており、PCとiPadをクラウドでつなぎ、図面管理・閲覧や配筋検査、仕上げ検査、工事写真の撮影、保存、各種帳票の出力が行える。具体的には、PC版のアプリでは、建築物の情報入力や図面の保存、通り芯の設定、検査部位の登録といった事前準備の他、検査作業後には帳票と現場写真の出力が可能。

PRODOUGUのシステムイメージ

 通り芯の設定では、登録した図面を基に、通り芯を設けられ、斜線と連続線も使えるため、さまざまな図面に対応する。通り芯記号は「X、Y」以外に、「A、B、C」「1、2、3」「い、ろ、は」なども使用可能。取り込める図面の形式はJPG、PNG、PDF、DWG、DXF、JWWの5種類。

通り芯の設定が可能

 建設システムの担当者は、「PRODOUGUのPC版は、インプットした図面から切り出し線を自動で認識するため、配筋図の断面一覧表をスピーディーに作れる。作成した断面図には、符号と建物の階数も結合され、どこの図面か分かりやすく、配筋検査だけでなく、電子小黒板と現場写真に添付して、建物の各部位における配筋の状態を理解しやすくすることもできる」と説明した。

断面ごとに配筋図の切り出しが可能

 検査帳票の出力では、配筋と仕上げの検査結果に基づき、配筋検査シートをExcel形式でアウトプットする。対象建物の階や部位などを選ぶだけの操作で現場写真も出力可能で、仕上げ検査の指摘事項や各業者へのコメント、是正内容を記載した指示書もアウトプットできる。また、電子小黒板エディターでは、施主指定の電子小黒板を作成し、現場で撮影したデータをリンクさせることで、入力作業の手間を減らせる。

検査帳票や工事アルバム、仕上げ検査の指摘事項を出力可能
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