エムシーディースリーは、施工管理サービス「ワークサイト」のバージョン2.0をリリースした。新たに、作業員の役割と保有資格を作業単位で管理する「役割・資格機能」を全元請企業に標準提供する。
エムシーディースリーは2026年5月12日、建設現場の施工管理/調整業務をデジタル化する「ワークサイト」のバージョン2.0をリリースした。今回のアップデートでは、作業員の役割と保有資格を作業単位で管理する「役割・資格機能」を全元請企業に標準提供すると発表した。作業間連絡調整業務の効率化に加え、安全管理業務高度化を支援する。
建設現場の安全管理では、作業ごとに「誰が」「どの役割を担うか」を明確にすることが不可欠だが、多くの現場では職長が口頭で指示を行うケースが多く、指揮命令系統が不明確になりやすい上、記録が残らないという課題があった。
新機能では、各作業員の役割と関連する資格を作業単位で登録し、帳票として出力できる。労務安全書類作成サービス「グリーンサイト」との連携により、グリーンサイトに登録済みの作業員マスタ/資格情報をワークサイト上でプルダウン形式で参照/選択できるため、手入力による記載ミスを防止する。作業主任者など法定資格の有無を画面上で確認でき、有資格者の適正配置に活用可能だ。
KY活動記録とも連動し、前日に登録した作業員を当日のKY参加者として引き継げる他、KY参加者一覧画面ではPCやスマートフォンから各作業員の役割や資格を確認でき、変更が生じた場合はその場で編集が可能だ。さらに、入退場情報機能との連動により、実際に現場へ入場した作業員のみをKY参加者登録の対象にできる。入退場管理や出面管理にも利用可能だ。
元請企業やプロジェクト単位で機能のON/OFFを切り替えられるため、現場の運用状況に応じた段階的な導入に対応する。
エムシーディースリーは今後、安全衛生責任者、職長、作業責任者、監視人、火気使用者、火気監視人など登録可能な役割の拡充と、グリーンサイトとの連携強化を進める。
機能の開発と検証にあたっては、大成建設の協力を得て、建設現場で約1年にわたる実証を実施した。実際の安全管理業務での操作性や運用効果を検証し、フィードバックを基に調整と改善を重ねた結果、指揮命令系統の可視化、元請社員による登録内容チェックの仕組み化など、安全管理体制の実効性向上に寄与したとしている。
大成建設によると、グリーンサイトに格納された技能者の名簿/資格/入退場情報を活用することで、職長が配下の技能者について、作業ごとの役割付与、配置計画、必要資格の確認を事前に行い、当日のKY活動で実態に合わせて確認/修正を行う運用が容易になったという。コミュニケーション不足に起因する事故の削減に加え、協力会社にとっては自社の技能者の日々の業務履歴が蓄積されるという副次的効果も得られると指摘した。
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