電気設備大手5社の2026年3月期決算が出そろった。民間建設投資や電力インフラ投資を背景に、連結ベースで、きんでん、関電工、クラフティア、トーエネックの4社で増収増益となった。
電気設備大手5社は2026年4月27〜28日にかけて2026年3月期決算を発表し、民間建設投資や電力インフラ投資を背景に、連結ベースで、きんでん、関電工、クラフティア(旧九電工)、トーエネックの4社で増収増益となった。
| 社名 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
|---|---|---|---|---|
| きんでん | 7507(6.5%) | 902(48.0%) | 944(46.4%) | 694(47.0%) |
| 関電工 | 7420(10.4%) | 831(42.5%) | 849(42.8%) | 635(49.9%) |
| クラフティア | 4761(0.5%) | 546(31.9%) | 581(30.9%) | 400(38.7%) |
| トーエネック | 2724(0.6%) | 214(33.5%) | 226(47.4%) | 178(65.4%) |
| ユアテック | 2522(-1.9%) | 180(11.4%) | 189(9.2%) | 103(-13.8%) |
| 単位:億円(億円未満切り捨て)、カッコ内は対前期増減率 | ||||
2026年3月期の建設市場は、建設コスト高騰の懸念はありつつ、企業の投資意欲の底堅さなどから建設需要は堅調に推移した。民間投資では工場建設や都心部オフィスの新築/更新需要、都市再開発やデータセンター関連施設などを背景に建設投資が継続した。
きんでんは売上高が前期比6.5%増の7507億円、営業利益が48.0%増の902億円と大幅な増益を達成した。配電工事では関西電力送配電の工事量が、一般電気工事は商業/娯楽施設などが減少した一方で、工場や物流施設などが増加した。情報通信工事は構内通信など、環境関連工事では事務所ビルや保健/医療施設等が増加した。
関電工は売上高が同10.4%増の7420億円、営業利益が同42.5%増の831億円と収益性が大きく改善した。AI/半導体や再生可能エネルギーなど成長ポテンシャルの高い分野への営業活動を積極的に展開しながら、リニューアル提案などにも注力。バックオフィス機能拡充による業務の分業化や現場情報の一元化による収支、工程管理の徹底を図った。
クラフティアは、売上高が同0.5%増の4761億円で、前年並みを維持しつつ、営業利益は工事利益率の向上により同31.9%増の546億円となった。設備工事では、物価上昇を反映した価格転嫁などによる配電委託工事が増加した。
トーエネックは売上高が同0.6%増の2724億円、営業利益は同33.5%増の214億円だった。屋内線工事の順調な進捗などで増収となり、利益面では個別における工事採算性の向上や政策保有株式の売却などにより増益となった。
ユアテックは、大型工事の進捗が当初想定を下回ったことに加え、海外子会社で大型工事の受注が想定よりも遅れたことなどを背景に、売上高が同1.9%減の2522億円となった。営業利益は原価管理の徹底による工事採算性の向上により、180億円と11.4%増加した。
2027年3月期の業績見通しでは、売上高について、きんでんが前期比7.9%増の8100億円、関電工は同5.1%増の7800億円、クラフティアは同5.0%増5000億円、トーエネックは同4.6%増の2850億円、ユアテックは同8.2%増の2730億円を見込んでいる。
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