竹中工務店は、大阪・関西万博で展示した「森になる建築」を兵庫県川西市の研修施設に移設した。生分解性樹脂や種入り和紙を用いて自然に還る建築で、今後は森の中で分解の様子を観察する。
竹中工務店は2026年4月13日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会期中に、万博会場敷地内「大地の広場」に提供した「森になる建築」を、兵庫県川西市の自社研修所内「清和台の森」へ移設したと発表した。
森になる建築は、3Dプリント技術と手仕事を組み合わせ、廃棄物として処理するのではなく「自然に還る建築」を目指したた環境配慮型の建築。万博では、4.65(直径)×2.95(高さ)メートルの建築物を2棟設置した。
構造体には生分解性樹脂(酢酸セルロース)を採用。外装には一般市民が参加したワークショップで制作した植物の種をすき込んだ和紙「シーズペーパー」の他、伝統工芸の職人や福祉施設による和紙も組み合わせて使用した。内装は酢酸セルロースの表し、床は三和土。2024年8月に着工し、2024年11月に構造体の完成を発表。その後、外装工事や緑化工事を経て、2025年3月に完成した。会期中は来場者の休憩施設として活用された。期間中は46万人以上が訪れたという。
万博終了後は、2026年3月上旬に清和台の森へ移送。周辺の森林環境を整備し、4月13日に移設が完了した。竹中工務店は今後、森の自然環境の中で分解が進む様子を継続的に観察していく。
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