CPコンクリートコンソーシアムと日野市が連携協定を締結し、「西平山あそびば」と豊田駅前にCO2を吸収し、固定する環境配慮型コンクリートでを施工した。
安藤ハザマが幹事社を務める「CPコンクリートコンソーシアム(CPCC)」と日野市は、地域社会の持続可能性を高めるための気候変動対策として連携協定を締結した。2026年4月にオープン予定の日野市の「西平山あそびば」で、CPCCが開発に取り組んでいる二酸化炭素を吸収し、固定するCPコンクリートを使用して、ベンチの製作、スロープと駐車場の舗装を行った。
また、「豊田」駅前のバスベイでは、CPコンクリートを使って製造したプレキャスト鉄筋コンクリート版(PRC版)を施工した。
CPCCは、建設会社や生コン工場、大学など15の企業や団体が結集し、2022年からセメント焼成工程などで発生するCO2をコンクリート由来の産業廃棄物に固定化し、コンクリート材料として再利用するCPコンクリート(Carbon Pool Concrete)の開発を進めている団体。建設現場で発生する余剰コンクリート(戻りコンクリート)や解体時に排出されるコンクリートガラなど、従来は廃棄物として扱われていた材料にCO2を固定して再利用する技術として、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)グリーンイノベーション基金事業の採択を受け、CPコンクリートの開発に取り組んでいる。
日野市は「気候非常事態宣言」を発出し、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロ「カーボンニュートラルシティHINO」を目指す一環で、CPコンクリートの社会実証を決定した。
今回の連携で、両者は地域でCPコンクリートを活用し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進める。
これまでCPCCでは、CO2を固定したCPコンクリート製の構造物を事前に工場で製造し、現場に運搬して設置していた。しかし、今回の試験施工ではCPコンクリート製のベンチを現場で打設した後、さらにCO2をCPコンクリートに現場で固定する作業を国内で初めて実施した。今回施工したベンチやスロープ、舗装に固定したCO2量は、今後測定し、日本国温室効果ガスインベントリ報告への反映に向けてデータを提供する。
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