アーキットと植村建設は、遠隔操縦による無人化施工や有人現場の安全管理を支援するAI画像解析システム「FOLLOW EYE」を開発した。カメラ映像のAI解析による自動追尾/検知通知を通じて、省人化と安全管理の高度化を図る。
アーキットは2026年3月5日、植村建設と共同で、AIによる画像解析を活用し、遠隔操縦による無人化施工や有人現場の安全管理を支援する「FOLLOW EYE(フォローアイ)」を共同開発したと発表した。
アーキットと植村建設は2024年、FOLLOW EYEの前身となる「ショベルカーの周辺警戒AI(仮)」を共同開発し、植村建設が運営する遠隔操縦の実証実験フィールド「UNiCON FIELD」や実現場で改良を進めてきた。一方、重機の遠隔操縦/自動操縦現場では、接触事故防止や施工箇所の確認のため、遠隔操縦オペレーターの他、カメラ操作オペレーターを配置してカメラの方向調整と周囲の安全確認を行っていた。
今回開発したFOLLOW EYEは、現場のカメラ映像をAIで解析し、重機の動きや周囲の状況を把握できるシステム。移動する重機を自動で追尾する他、重機同士や車両との接近、人の接近や侵入を検知し、通知や警報を発する。
対応重機は、バックホウの他、キャリアダンプ、ブルドーザー、ホイールローダー、ロードローラーなど、建設現場で利用される多様な重機を想定する。無人化施工におけるカメラ操作オペレーター業務の自動化に加え、有人現場での安全管理への活用も見込んでいる。
植村建設は、北海道赤平市に本社を置く建設会社。2022年度に遠隔操縦への取り組みを開始し、2023年には遠隔操縦の実証実験フィールド「UNiCON FIELD」を整備した。アーキットは、植村建設の現場知見をもとに、AI開発を行い、実証環境および実現場での改善を重ねている。
“土木×AI”で起きる建設現場のパラダイムシフト(38):都市の3D化とAI連携で進化するGIS【土木×AI第38回】
AI:清水・竹中らが8億円出資 ゴーレムの建設AIプラットフォーム提供開始
山岳トンネル工事:山岳トンネルの切羽性状を定量評価、鹿島建設が「切羽評価システム」を開発
建設DX研究所と探る「建設DX最前線」(9):「建機自動化」による変革、安全性と生産性の劇的向上がもたらす価値
調査レポート:建設業従事者のAI活用は3割、品質/安全管理でも活用進む アンドパッド調査
第10回 JAPAN BUILD TOKYO:施工管理をもっと効率化 関電工の計測アプリと連携など「eYACHO」最新版Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10