東急不動産が埼玉県蓮田市で開発を進めてきた延べ床面積9.8万平方メートルの物流施設「LOGI'Q 蓮田」が、2026年1月20日に竣工した。シリーズで初めて大型蓄電池を活用したエネルギーマネジメントシステムを導入し、再生可能エネルギーの有効利用を図る。
東急不動産は2026年1月30日、埼玉県蓮田市にマルチテナント型物流施設「LOGI’Q 蓮田」が完成したと発表した。延べ床面積は約9万8379平方メートルで、最大6テナントが入居可能。LOGI’Qシリーズで初めて大型蓄電池を併設し、エネルギーマネジメントシステムを導入した。
LOGI’Q 蓮田は、東急不動産と伊藤忠商事、伊藤忠都市開発の3社が共同開発した。S造4設階建てで、設計・施工は西松建設が手掛けた。
圏央道「白岡菖蒲I.C」から約1.7キロ、東北自動車道「久喜I.C」から約5.9キロに位置し、首都圏だけでなく関東一円をカバー可能。国道から直接2階へアクセスできる車両スロープを整備した他、1/2階接車によりトラックバース116台を確保することで多様な面積ニーズに対応する。テナントの要望に応じて、配送重視の1フロア利用や保管機能を組み合わせた2フロア利用など、柔軟な使い方が選べる点も特徴だ。
近年東急不動産が開発するLOGI’Qシリーズでは、全ての物件の屋根上に太陽光発電設備を設置し、発電した電力は建屋内で自家消費して余剰電力を外部に売電してきた。
今回の物件には大型蓄電池設備を併せて導入。建屋内で使い切れなかった電力を蓄電池に充電し、夜間などに放電することで、使用電力の再生可能エネルギー比率を高める。また、電力需要が逼迫する時間帯に蓄電池から放電することで、電力系統や需給への負担軽減にもつなげる。さらにグループ会社のリエネと連携し、物件に設置した蓄電池を活用した電力の市場取引も行う。
この他、建物の省エネ化や緑地の整備、 県産材を使用したオブジェや鳥の巣箱の設置などにより、『ZEB』や「CASBEE」Sランク、「BELS」6つ星など各種環境認証で最高評価を取得している。
また、水害対策として受変電設備や防災センター、蓄電池設備などの重要設備を浸水想定レベル以上に配置した。入居テナントのBCP対策に加え、水害時には地域住民の避難施設として活用することで、地域防災力の向上にも貢献する。
物件の近隣には東急不動産が開発する物流施設が複数集積している。物流施設/産業団地事業での活用を見据え、自社の物流施設間を河川上空経由で物流ドローンにより結ぶ実証実験を行った。
実証は、エアロネクストの100%子会社であるNEXT DELIVERYの協力を得て、レベル3.5(補助者を伴わない無人航空機の目視外飛行)による遠隔自動運航で実施した。近隣施設の「LOGI’Q 白岡II」から飛び立った物流ドローンが河川上空を経て約7分間飛行し、約2.6キロ離れたLOGI’Q 蓮田に着陸した。
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