建設資材を共同配送、各階への間配りまで一貫支援 日本通運が東京/大阪で提供開始ロジスティクス

日本通運は、都市部の建設現場を対象に、資材の共同配送と現場への搬入支援を一体で提供する物流スキーム「建設ロジスティクス」の提供を開始した。

» 2026年02月04日 16時00分 公開
[BUILT]

 日本通運は2026年2月2日、建設資材の共同配送と建設現場内での搬入/間配り支援を組み合わせた都市型物流スキーム「建設ロジスティクス」の提供を開始すると発表した。まずは東京都心と大阪府下において、自社所有倉庫を活用し、ゼネコン数社と取り組みを開始する。

門前倉庫でフロアごとに仕分けした資材を共同配送 門前倉庫でフロアごとに仕分けした資材を共同配送。各フロアでの間配りまで担う 出典:日本通運プレスリリース

 都市部の高層ビルなどの建設現場では、メーカーごとに個別に資材を納入するため運搬効率が悪く、朝の搬入ラッシュや車両待機、交通渋滞、CO2排出量などが増加課題となっていた。また、荷受けや仕分け、運搬などの付帯作業が現場で滞留し、生産性を低下させる要因となっていた。

 新スキームでは、都市近郊の門前倉庫に複数メーカーの資材を集約し、在庫と入出庫をWMS(倉庫管理システム)で一元管理。建設工程に応じて、必要な資材を倉庫内でフロアごとに仕分け、積み合わせて一括納品する。資材を共同配送することで、車両台数と到着時間のばらつきを抑制。搬入ラッシュや待機時間の削減につなげる。

 現場到着後は、日本通運がエレベーター運用会社と連携し、エレベーター積み込みから各フロアでの間配りまでを担う。作業者の手待ちや作業を減らし、安全に所定の位置へ届ける。

 新スキームを導入することで、CO2排出量を最大40%削減、現場の作業効率を最大50%改善、納品車両の待機時間をゼロにする効果を見込む。

新物流スキームのイメージ 新物流スキームのイメージ 出典:日本通運プレスリリース

 資材の搬入は、荷下ろしからフロア内の移動まで一貫してカゴ車や平台車を活用することで、床直置きや積み替えの手間を減らして省人化と作業時間の短縮を図る。搬入時に使用したキャスター付きロールボックスは端材回収容器「NRBOX」として活用。回収した端材は、広域認定制度により建設資材へ再資源化する。

 また、共同配送でCO2を削減するプロジェクトを「J-クレジット制度」へ登録する手続きも進めている。日本通運が運営管理者として登録から申請、検証、発行に至るまでのプロセスを一括支援し、売却収益を参加企業のニーズに応じて還元する体制を整備する。

 今後は取り扱い拠点を順次拡大するとともに、複数の建設会社や専門工事会社、サプライヤーが参加する共同配送への拡大を目指す。

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