東急不動産は2025年5月に竣工した神奈川県綾瀬市の物流施設「LOGI'Q 綾瀬」について、綾瀬市と災害時利用に関する協定を締結した。敷地内にはマンホールトイレやかまどベンチ、共用部には簡易トイレや寝具にもなるクッションなど、地域住民が一時的に避難できる設備を整備している。
東急不動産は2025年7月17日、神奈川県綾瀬市に竣工した物流施設「LOGI'Q(ロジック)綾瀬」について、綾瀬市と災害時の物件使用に関する協定を締結したと発表した。
LOGI'Q綾瀬は、2025年5月30日に竣工日した。東名高速道路「綾瀬スマートI.C」から約1.1キロに位置し、延べ床面積約11万7000平方メートル、地上5階建てのマルチテナント型物流施設だ。設計・施工は、大日本土木・加賀田組建設共同企業体。コンストラクションマネジメントは日立建設設計。
施設はプレキャストコンクリートによる免震構造を採用。地震発生時の建物の揺れを大幅に低減し、建物や保管物、働く人への被害を最小限に抑える。シングルランプを有し、各階へ直接トラックで荷下ろしが行える。フロアは東西2分割の最小約2500坪から賃貸可能で、最大10テナントが入居できる。1階は耐荷重1平方メートル当たり2.5トン、2階以上は1平方メートル当たり1.5トン。
敷地内にはマンホールトイレやかまどベンチ、非常用電源を備え、共用部には簡易トイレや寝具になるクッションなどの防災設備を整備した。綾瀬市との協定に基づき、大規模災害時には一時的な避場所として、建物の一部を地域に開放する計画となっている。
屋根上には約1.75メガワットの発電能力を持つ太陽光発電設備を設置。発電した電力は自家消費し、不足分は東急不動産が所有する再エネ発電所由来の電力で賄う。さらに、「CASBEE」Sランク、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)6つ星、「ZEB」などを取得している。
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