建設業の最新転職動向「他業種からの流入が増え、転職者の約半数で賃金増」【独自分析】建設業の人材動向レポート(61)(2/2 ページ)

» 2025年12月04日 10時00分 公開
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■建設業では転職者の約半数で賃金増、全体平均の40.5%を大きく上回る

 2024年における賃金変動区分別の転職者の割合は、建設業への転職者の49.5%(3割以上増、1割〜3割増、1割未満増の合計)で賃金が増加しており、調査産業計の40.6%を大きく上回った(図表5)。

図表5 賃金変動区分別の転職入職者の割合 図表5 賃金変動区分別の転職入職者の割合 出典:厚生労働省「雇用動向調査」よりヒューマンリソシアが作成

■29歳以下の若手と40歳代の中堅で、賃金が増加した転職者の割合が多い

 年齢階級別に建設業と調査産業計を比較すると、全ての年齢階級で、建設業のほうが転職により賃金が増加した割合が多い。特に29歳以下が建設業では69.7%で賃金が増加し、調査産業計の48.9%を大きく上回っている(図表6、7)。40歳代についても建設業では63.1%で賃金が増加し、調査産業計の47.3%を大幅に上回った。

図表6 年齢階級別/賃金変動区分別の転職者の割合(建設業) 図表6 年齢階級別/賃金変動区分別の転職者の割合(建設業) 出典:厚生労働省「雇用動向調査」よりヒューマンリソシアが作成
図表7 年齢階級別/賃金変動区分別の転職者の割合(建設業) 図表7 年齢階級別/賃金変動区分別の転職者の割合(調査産業計) 出典:厚生労働省「雇用動向調査」よりヒューマンリソシアが作成

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ヒューマンリソシア

ヒューマンリソシアでは、建設業界に特化した人材動向/市場動向/未来予測などの調査・分析に関する独自調査レポートやマンスリーレポート、建設ICTの最新ソリューションを紹介するセミナーなど、建設業界に関わるさまざまな情報発信も行っている。

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