東急建設とフジタは、自動搬送ロボットに水たまり除去機能を付与できる「水替えアタッチメント」を共同開発した。
東急建設とフジタは2025年9月30日、自動搬送ロボットに水たまり除去機能を付与できる「水替えアタッチメント」を共同開発したと発表した。
両社は、モノを運ぶ作業に特化している自動搬送ロボットの適用範囲を広げるため、簡単に搭載できる「多機能化アタッチメント」を共同開発している。今回、雨水による床の浸水対策を目的に、水替え作業を自動化するアタッチメントを開発した。
水替えアタッチメントは、吸込口からバキュームによって床面の水を吸い上げ、通常の排水ポンプでは除去困難な微量の水たまりにも対応する。サイズは600(幅)×1400(奥行)×1278(高さ、平台車を除く)ミリ、重さはタンク空時で300キロ。バッテリーは交換可能なリチウムイオン電池で、連続稼働時間は2時間。タンクの貯留量は150リットルと大型で、排水設備から離れた場所でも稼働できる。接点信号による簡易な送受信方式を採用しており、多様な自動搬送ロボットへの搭載が可能。
両社は物流倉庫の新築工事現場で実証実験を実施。床面積750平方メートルの範囲で水替え作業を自動化した結果、作業効率は1時間当たり100平方メートルと、従来の人力による1人当たりの作業(1時間当たり96平方メートル)とほぼ同等だと確認した。
多機能化アタッチメントは、作業用途に応じて使用者がアタッチメントを選択し、活用することをコンセプトとしている。両社は今後、水替え機能に続くアタッチメントとして掃除用アタッチメントなどの開発も進める予定だ。自動搬送ロボットの導入効果と建設現場の生産性向上に貢献していくとしている。
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