テラドローンは、クマよけスプレー搭載ドローンを開発したと発表した。操縦者がクマに接近せずに上空から唐辛子スプレーを噴射できる仕組みで、住民や現場の安全確保と持続的なクマ対策に貢献する。
テラドローンは2025年11月7日、クマよけスプレー搭載ドローンの開発を完了し、販売を開始したと発表した。操縦者は上空からの探索で状況を把握しながら、安全な距離を保ったまま上空から唐辛子スプレーを噴射できる。クマの背後/側面への回り込みや全方位からの噴射が可能で、風向き待ちの時間を減らして最小限の噴射で対応可能だ。
クマによる人身被害や市街地付近への出没が深刻化している。 クマよけスプレーには目や鼻などの粘膜に強い刺激を与える唐辛子由来の辛味成分「カプサイシン」が使用されており、人間の数千倍の嗅覚を持つクマを一時的にひるませて接近を抑止する。
新製品は、操縦者がドローンに搭載したFPV(First Person View)ジンバル式カメラを通じて状況を把握しながら、500メートルから1キロの距離を保ったままスプレーを噴射できる。
製品のサイズは390(幅)×390(高さ)×390(奥行き)ミリで、GPSを利用して現在位置を把握しながら安定した屋外飛行を実現する。飛行時間は約10分、電波距離は最大12キロ。FPVカメラによるリアルタイム映像の確認、噴射用ボタンによるワンボタン操作に対応する。
今後は2026年3月を目標に、飛行時間を約75分に延長するとともに、赤外線カメラ/可視光カメラを追加搭載した新モデルの開発を予定している。
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