協力会社の技能者へ感謝や労いの手段は、「缶コーヒーや軽食などの差し入れ」(42.5%)が突出して多かった。その後に「何もしていない」(38.3%)、「タオルなどのノベルティーを贈呈」(17.5%)となった。
元請社員に対し、技能者のモチベーション向上策として「ポイント支給」の有効性を尋ねたところ、6割超が「有効」(64.3%)と回答。期待される効果としては「技能者のモチベーション向上」(58.8%)、「現場の安全意識向上」(41.6%)、「コミュニケーションの活性化」(31.5%)が挙がった。
技能者へインセンティブとしてポイントを支給する場合に、元請会社の社員が技能者へ期待することは、「技能者のモチベーション向上」(58.8%)、「建設現場の安全意識向上」(41.6%)、「コミュニケーションの活性化」(31.5%)の結果となった。
逆に技能者に、自身の仕事や取り組みに対する称賛として、ポイントを支給された場合のモチベーションを聞くと、「非常にそう思う」(20.8%)、「そう思う」(47%)となり、合計67.8%が「そう思う」と回答している。
また、ポイントがもらえる場合に取り組みたい行動では、「施工手順の順守」(35.8%)、「作業効率改善の提案」(31.8%)が多かった。
リバスタは調査結果を受けて、元請会社/協力会社にとって最も深刻な共通課題は「人手不足」と指摘。「技能者のモチベーション維持/向上」も、全体の半数以上が挙げており、「人にまつわる課題」が上位を占めていると分析する。
そのため、元請会社で働く人の6割強が「有効だと思う」とし、技能者の約7割も「モチベーションの向上につながる」と答えた「元請会社から技能者へ、頑張りを見える化し、インセンティブとしてポイントを支給する」取り組みが解決策になると提案する。さらに、新しい形の現場でのコミュニケーションにもなり、チームワーク強化やモチベーション向上をもたらし、円滑な現場運営が実現するとしている。
リバスタでは、元請会社の裁量で独自のポイントプログラムを簡便に構築できるサービス「ビルダーズポイント」を提供している。安全講習会や清掃活動、ヒヤリハット報告、現場への入場記録など、元請会社が設定したシーンに応じて建設技能者へポイントを付与できる。ポイントの管理や授受は専用アプリ上で誰でも扱える。建設技能者は受け取ったポイントをPayPayマネーライトに交換し、提携サービスや加盟店での決済に使える仕組みだ。
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